AS19018 刀:伯耆守朝臣正幸(第33回重要刀剣)

説明

ご注文番号:AS19018

刀:白鞘入り(第33回重要刀剣)(委託品)

銘:伯耆守朝臣正幸
享和二年戌八月

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は伯耆守朝臣正幸としてはにランクされる作品です。
研磨済み(最上研磨)
金着二重
刃長:2尺4寸1分(72.73センチ)
反り:6分(1.82センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.40センチ
先幅:2.47センチ
重ね:0.73センチ
時代:江戸時代末期
体配:身幅が広く重ね厚く反りが深く付き
切先、大きく延びた大切先で豪壮な作品です。
地鉄:小板目肌柾に流れ地錵が良く付き地景が現れる。
刃紋:錵出来互の目乱れが続き匂口が深く付き刃中、砂流、金筋が働く
帽子:大切先に乱れ込んで先掃掛となる。

特徴:伯耆守朝臣正幸は正近の門人で姓は伊地知初銘は正良(3代目)
宝暦頃から作品があり寛政元年伯耆守を受領と共に正幸と銘を変える、
作品は文化14年に及び文政2年87歳迄生存する。
志津風相州伝の作風が多く、刃中には「芋蔓」と呼ばれる独特の線があらわれる。
文政二年(1819)に当時としても高齢の八十七歳で没する迄作刀を続けた。
刀剣鍛練の著書をしるし、刀工達を教育したことでは、江戸の水心子正秀と共に並び称される。
本作は体配が良く茎に刻まれた銘から棒樋は生である事がわかり珍しい銘の切り方と言えます。
地金の長い地景や地錵の厚さ、黒味のある地金は薩摩刀の特徴であり
又匂口の深い互の目乱れに尖り互の目乱れは薩摩に元平正幸の特徴を遺憾なく発揮しております。

葵美術より一言:新々刀伯耆守朝臣正幸は元平と共に薩摩刀の両翼と云われ
数多くに名品を制作する。共に87歳と83歳迄生き抜き天寿を全うした。
作風も同様で荒錵の付いた荒々しい作品が多く
志津風の作品が多く愛刀家の好まれる作品と言えます。
本作は激しく地景が働き刃中には砂流、金筋、湯走が入り薩摩刀の神髄を良く表しております。
又元幅が広く重ね厚く先重ねも同様に広く大切先の豪壮な作品です。
薩摩の刀工は地金が良く黒味のする作品で匂口の深い互の目乱れに砂流、金筋が良く入り大切先
となる為一見すると事の相州伝を見る出来が多く為継、直江志津などに化けている作品を散見されます。
特に注意が必要なのは棒樋が彫られている大摺上げ無銘の刀です。
古刀として鑑定され出来が良く健全で瑞々しい
作品で棒樋のある作品には気を付ける必要があります。
本作は南北朝期の作品と思われる出来で鎬地には板目肌に柾目
が混じり正に出来、地鉄、研磨共に最高級の作品です。
又大切先で反りが深く豪壮な作品と言えます。
是非御薦めしたい作品です。

時代背景:寛政6年(1794年)浮世絵界に東洲斎写楽が出現し、わずか10ヶ月の活動のあと姿を消す。

第33回重要刀剣鑑定書 
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2021/07/10 (土) 15:58

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