AS10121-刀:横山加賀介藤原祐永

説明

刀:白鞘入り(保存刀剣)
銘:菊紋 一備陽長船住 奉 主同國岡府住松岡清二郎治則
天保十二年二月日 横山加賀介藤原祐永 

(※天保十二年=1841年)
新新刀:上作:天保
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は横山加賀介藤原祐永としては上作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:銀一重
刃長:70.8センチ
反り:2.2センチ
目釘穴:1個
元幅:3.54センチ
先幅:2.47センチ
重ね:0.77センチ
刀身重量:1010グラム
時代:江戸時代天保の頃
体配:身幅が広く重ね厚く反りが深く付き
切先は中切先となり茎が長い。
地鉄:小板目肌良く詰んで綺麗な地鉄となる。
刃紋:沸出来詰んで互の目乱れを焼くが横山一派の出来とは多少異なり固山宗次によく似た作品を製作する。

特徴:茎に書いてあるように殿様のために製作された作品です。
その為「友成五十六代孫」とは入れずに殿様の松岡清二郎治則の好みである長めの茎に堂々とした文字を刻んでおります。
大変珍しく貴重な資料であります。

葵美術より一言:この作品は横山加賀介藤原祐永が主君の岡府住松岡清二郎治則の為に製作した作品で、多くの情報を茎に書き込んだ珍しい作品です。身幅も広く、重ね厚で反りも深く付いており、普段製作する丁子刃とは幾分異なる固山宗次風の作品となっております。祐永は祐盛が祐定家に養子となる際、父祐平の跡を継ぎ友成 五十六代孫という銘を使う。嘉永4年6月2日に57歳で永眠した。

時代背景:天保の改革とは天保年間におこった幕政や諸藩の改革の総称であり、江戸時代の三大改革の一つに数えられる。天保の時代は全国的な凶作による米価・物価高騰、そこに起因した。
都市への避難民流入による打ち壊しが起こっており、天保7年(1836年)には甲斐国におけるアヘン戦争やモリソン号事件などの対外的インシデントも含め、幕政を揺るがす事件が発生していた。

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書
全身押し形 鶴田文佳


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2022/07/03 (日) 14:20

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