AS22106 刀:□信作(古一文字)

説明

ご注文番号:AS22106
刀:白鞘入り、拵え付き(第43回重要刀剣)

銘:  □信作(古一文字)

鞘書 
表:第43回重要刀剣指定
備前国古一文字擦り上げて茎先近くに三字銘ありて
最初の一字が判読し難し、鎌倉初より鎌倉中期に亘る
福岡一文字派中で鎌倉初期の者は古一文字と称し
其の作風は鎌倉中期とは異なり細身の姿に古備前を踏まえ
つつ尠しく技巧見の加わりし感の出来が
通例也本刀は華奢な姿体に小乱れ小丁子混じり
小沸付く刃紋を焼き一類の特色を明示する優品也
裏:刃長二尺一寸六分有して時令和壬寅季卯月探山識 花押

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は □信作(古一文字) としては最上作 にランクされる作品です。 
研磨済み
鎺:金着二重
刃長:66.6センチ
反り:1.4センチ
目釘穴:2個 1欠ける
元幅:2.49センチ
先幅:1.74センチ
重ね:0.53cm
刀剣重量:510グラム
時代:鎌倉時代初期頃
体配:擦上で銘が不明な点もあるがほぼ完全に残り反りが深く付き切先は尋常な作品
地鉄:小板目肌に杢目肌が混じり地景が入って金筋が働く。
刃紋:小沸出来丁子乱れに小丁子乱れに小互の目乱れを焼いて金筋が働く。帽子丸みを帯びて返る

特徴:福岡一文字派は則宗を祖として鎌倉時代初期に興り鎌倉中期に最も活躍した。則宗の他に助宗、成宗、宗吉
宗忠、重久、貞真らがいる。この中で鎌倉初期の刀工たちを特に古一文字と呼称し、作風は鎌倉中期の美麗な
ものとは異なり地刃の出来に古備前の趣が強く残っている。この太刀は擦り上げですが細身で腰反りの優美な体配
を呈し鍛は板目に杢目が混じり刃紋は小丁子、小互の目などが混じる作風である。信の上の一字は判読できないが上記の作域から古一文字と鑑せられる物である。 刃中よく沸付き金筋が入るなど働きの豊富な作であり同派の古雅な美点がよく見て取れます。

拵:
鍔:円形の鉄鍔に雲を金で描く、耳は金覆輪。
縁頭:赤銅魚子に獅子の図を高彫し金で色絵をほどこす。
鞘:黒色変わり塗り鞘
目貫:赤銅地
鐺:草木を彫る。銘:勝守(花押)
小柄:銘:渡辺雅則、赤銅魚子地に片喰紋を入れる。
笄:銘:石黒政?(花押)、赤銅魚子地に片喰紋を入れる。
小刀:銘:長曽根虎徹

葵美術より一言:まず第一に研磨が素晴らしくその地鉄や刃紋を遺憾無く発揮しております。また鎬地に樋がない為その地鉄がよく見えて、美しい板目肌、杢目肌がよく現れ当時の特徴を確認できます。銘は明確に信房と見て取れるが刀剣博物館では作と読んでおります。信の上には銘があったように見えますが不明であります。本作は瑕や欠点がなく見事な作品です。もちろん大名家が所有していたことは当然でありみなさまに是非お勧めしたい一振りです。拵えは蜻蛉の図柄で統一した作品です。

第43回重要刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳




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2023/12/21 (木) 15:09

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