AS25636 刀:無銘(則重)(特別保存刀剣)

説明

ご注文番号:AS25636

刀:白鞘入り(特別保存刀剣)

銘:無銘(則重)

鞘書:田野辺先生
越中国呉服郷佐伯即重
大磨上無銘也 同工新藤五国光の高弟而
相弟子の正宗と切磋琢磨したり
刃長 二尺三寸六分半有之
令和五年癸卯文月穀旦
探山観而誌之(花押)

大磨上無銘なれど尚腰反り高く身幅尋常・中鋒の携帯を呈し
板目が肌立ちて流れ地沸厚く敷き地景頻りに入り地班交じり黒味を帯びる肌合いに湾が草乱れて厚く沸付く刃文を焼き
沸に強弱ありて烈した叢立て目映く輝き砂流・金筋・稲妻・沸筋、湯走など沸多彩な変化が自然且つ露はに織成され同工ならではの妙趣を発揮する優品也
珍々重々

中古刀:最上作:元亭(鎌倉時代1321年ごろ)
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は無銘(則重)としては最上作にランクされる作品です。
鎺:金着一重鎺
刃長:71.8センチ
反り:2.3センチ
目釘穴:4個
元幅:3.00センチ
先幅:1.96センチ
重ね:0.69センチ
刀剣重量:660グラム
体配:磨上無銘で身幅、重ね尋常な作品で反りが深くつき、鋒が伸びる。
地鉄:小板目肌よく錬れて綺麗な地鉄となり、地景が入る。
刃紋:沸出来、互の目乱れとなり、刃中に砂流、金筋、稲妻等が盛んに働き、湯走りが入る。

特徴:則重は佐伯氏婦負郡御服住九郎三郎と称し、初め同国義弘の門人で後に相州に至り正宗の弟子となるとも言われている。藤代氏によると時代的に見ても則重は義弘の上であり、作品も年号入りのも
のが多く、時代が的確に知られる。

葵美術より一言:姿が美しく鎬地があるため製作した当時の地鉄がよく見て取れる。鎬に棒樋があるとその部分は地鉄の様子が全くわかりません。よく見ますと小板目肌に杢目がよく混じり、柾目が細かく混じっております。鎌倉時代の延茎、正和、文保、元應、元亭、正中、嘉暦、20年間で年期のある作品がかなり残っております。資料も比較的豊富に残されております。

時代背景:古代的な天皇中心の政治(親政)を理想とし、最終的には武家政権である鎌倉幕府を打倒するという野心的な計画の始まりでした。また鎌倉時代には、二度の元寇(蒙古襲来)という未曽有の国難のほか、地震、飢饉、疫病が多く発生し、50回もの元号改元(そのうち災異改元が30回)が行われ、仏教(鎌倉仏教)が広く庶民と武家にまで広まった。鎌倉時代に製作された則重は相州伝の特色が密であり文字が彫られております。刃中の激しい働きには砂流、金筋稲妻など多くの景色が見て取れます。 是非お勧めしたい作品です、

特別保存刀剣
葵美術鑑定書:全身押し形

*海外送料別途

落札価格:¥5,500,000

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最高入札者 : msasato

msasato
2025/12/27 (土) 07:22
¥5,500,000
オークション開始
2025/12/20 (土) 12:44

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