AS20503 脇差: 兼吉(関) ( 保存刀剣)

説明

ご注文番号:AS20503

脇差:白鞘入り( 保存刀剣)

銘: 兼吉(関)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は兼吉(関) としては上作にランクされる作品です。
鎺:素銅地
刃長1尺8寸9分(センチ)
反り:1寸5分5厘(センチ)
目釘穴:2個
元幅:2.69センチ
先幅:1.56センチ
重ね:0.63センチ
刀剣重量:430グラム
時代:室町時初期から中期頃
体配:身幅、重ね尋常で反りがやや深く、鋒が伸びた作品です。
地鉄:小板目肌よく錬れて地沸が付き、映りが現れる。
刃紋:小沸出来、互の目乱れ、二重刃がかかり、細かな金筋模様が入る。帽子乱れこむ。

特徴:兼吉は美濃の刀工で南北朝時代から室町時代永正頃まで続く刀工群であります。この作品は地鉄に映りが現れ、反りもあり、片手打ちの作品で地鉄の綺麗な室町時代初期に近い作品であると思われます。裏の鎬地に古傷がありますが、それほど苦とはなりません。

時代背景:室町時代初期から中期は片手打ちと称する昨日が出てきた時代で末期にかけては相当戦争も激しくなり、刀の需要が多くなったため粗製濫造された刀が多くなって参ります。この兼吉は片手打ちが流行する時代となる時期で丁寧に製作する時代であったため出来の良いしっかりとした刃紋と地鉄が製作されていた時代であると言われております。

保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書:全身押し形
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