AS25610 刀：幕府士川井久幸七十六歳作之文化元酉年十二月(特別保存刀剣)

説明

ご注文番号：AS25610

刀：白鞘入り(特別保存刀剣)

銘:幕府士川井久幸七十六歳作之
文化元酉年十二月

新々刀:上作:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は川井久幸としては上々作にランクされる作品です。
鎺:銀着一重
刃長:84.6センチ
反り:1.5センチ
目釘穴:2個
元幅:3.54センチ
先幅：2.70センチ
重ね:0.78センチ
刀剣重量：1120グラム
体配：身幅が広く、重ね厚く、生刃が残り、誠に健全な作品で反り深く鋒が伸びた誠に健全な作品です。
地鉄:小板目肌良く練れた地鉄です。
刃紋:沸出来、互の目乱れ刃区から鋒に至るま綺麗に刃文が続いております。

特徴：川井久幸は50歳以降の作品が多い。明治元年9月83歳で亡くなる。このような長寸の作品を生刃を多く残しながら作り上げたことに感銘を覚えます。

葵美術より一言:84.6cmもある長さの刀です。しかも生刃が長く残り研磨もしっかりと行われている。製作当時のままの作品と思われす。鎬の幅が狭いので当時の特徴がよく見て取れます。

時代背景:1876年（明治9年）には廃刀令布告されました。全ての刀匠たちは仕事をやめなければならないのです。一人残らず刀剣を製作できずに他の仕事に移らなければならないのです。一斉に刀の製作をやめたわけですから改変だったに違いがありません。それらの刀を家の中に置いてそれを明治後年まで残した侍達の心意気はすざましかったに違いありません。明治後年から大正期には刀の製作が許され多くの刀が製作されるようになりました。

特別保存刀剣
葵美術鑑定書:全身押し形

※海外送料別途