AS25486 脇差：近江大掾藤原忠広(特別保存刀剣)

ご注文番号：AS25486

脇差：白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:近江大掾藤原忠広

新刀:上業物:上々作:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は としては上上作 にランクされる作品です。
鎺:金着二重鎺
刃長:48.4センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:1個
元幅:2.98センチ
先幅:2.23センチ
重ね:0.64センチ
刀剣重量:470グラム
体配:身幅やや広く重ね厚く、反りは尋常となり、鋒が伸びた体配の良い姿をした作品です。
地鉄:刃中の板目がよく錬れて肌目が見て取れる。
刃紋:近江大掾藤原忠広は直刃出来が多いのですが、本作は互の目乱れで足が長く働き、匂口が深くつき足が長く、綺麗な作品です。

特徴：忠廣は肥前の刀工で、初代忠吉の実子。本名を橋本平作郎といった。父の没した後の寛永十年紀からの作刀が見られ、寛永十八年（1641年）に二十九歳の時、近江大掾を受領。受領後の正保、慶安頃が最盛期であったといわれる。終生忠吉銘は襲名せず、忠廣と銘した。藩より屋敷と切米二十石を拝領し肥前刀の高揚に務めた。
作刀期間は約六十年と長く、長寿であった為作品数は多く作風も多彩である。元禄六年（1693）八十歳にて没した。切味が良く、大業物に指定されている。近江大掾藤原忠広は直刃出来が圧倒的に多いのですが、本作は互の目乱れの健全な作品です。

拵え：
鍔：円形の鉄鐔に瓢箪の図や鎌の図を彫り金で色絵をほどこす。
目貫：人物を彫り金で色絵を施す。
縁頭：河豚、飛魚、平目など魚尽くし図を彫り金色絵。
鞘：青貝散らし鞘
小柄：赤銅魚子地に菊の花束を高彫りし金で色絵。
小刀付き

特別保存刀剣
葵美術鑑定書:全身押し形