AS24498 刀:奧大和朝臣元平 寛政十年秋 (特別保存刀剣)

説明

ご注文番号:AS24498

刀:白鞘入り、拵え付き (特別保存刀剣)

銘:奧大和朝臣元平
寛政十年秋

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は 奧大和朝臣元平としてはに上々作ランクされる作品です。
ハバキ:金着一重
刃長:2尺2寸4分5厘(68.03 センチ)
反り:6分5厘(1.97 センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.01 センチ
先幅:1.84 センチ
重ね:0.71 センチ
重さ:665グラム
時代:江戸時代寛政の頃 (1789~1801)
体配:身幅やや広め重ね厚めで表裏に棒樋を掻通し反り深く切先がやや延びた体配の良い刀。
地鉄:板目肌良く練れて地景が激しく入り黒味を帯びて精良な地金となる。
刃紋:錵出来匂口の深い互の目乱れに尖り互の目乱れが混じり刃中、砂流、金筋、稲妻が良く働く。

特徴:薩摩・島津家は多くの刀工を庇護し、元平をはじめとする素晴らしい名工を輩出した。元平は薩摩新々刀前期を代表する刀工のひとりで、薩摩の藩工奥元直の子として延享元年(1744)に生まれ、安永6年(1777)に父を亡くし家督を相続した。鍛刀は父に学び天明五年(1785)には「薩藩臣奥元平」と銘を切ることを許された。寛政元年(1789)12月に伯耆守正幸と同時に受領、大和守を受領し寛政二年から「奥大和守平朝臣元平」と銘を切っている。文政九年(1826)7月に83歳で没する。門人に角元興、名古屋の青木元長がいる。2人の弟、元武、元安も優れた刀工で元平との合作銘の作品を残している。
薩摩は秀吉の九州遠征時に秀吉軍に敗北するもその勇猛さをよく示し、関ヶ原の合戦においてもまた東軍に敗退したものの、敵中突破の手段「捨て奸」(島津の退き口)によってその名を天下に轟かせた。
江戸初〜中期においては幕府から冷遇されつつも、琉球侵攻、清との密貿易、徳之島などでとれた黒砂糖の専売制で藩としての力を蓄えた。
江戸後期には幕府及び薩摩藩が武術を奨励したこともあって薩摩藩武道は多いに隆盛。「二の太刀要らず」と謳われた示現流など御留流とされた先手必勝の鋭い斬撃を主とする薩摩特有の流派の影響を受けて強靭かつ質実剛健な刀が多く求められ、本作もその影響を多いに受けながら新々刀期に作刀された。そのご幕末期における薩長連合による倒幕にまで至る歴史の過程を知るうえでもとても貴重な史料といえましょう。
なを本作が制作された頃元平は55歳で、その鍛刀技術がもっとも円熟していた頃の作品といえます。
薩摩兵児の心意気が伝わってくる本作を是非おすすめいたします。

時代背景:寛政6年(1794年)浮世絵界に東州斎写楽が出現し、約10ヶ月の活動の後姿を消す。

拵:
鍔:赤銅地に龍と波涛を彫り金で色絵をほどこす。
縁頭:赤銅魚子地に龍と波涛を高彫りし金で色絵をほどこす。菊池可長と銘がある。
鞘:黒呂色千段刻み鞘。
目貫:赤銅地に鯰を高彫りし一部金で色絵をほどこす。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形




開始価格: ¥2,850,000

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終了時刻: 2025/10/17 (金) 10:30
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2025/10/10 (金) 12:38

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