入札履歴
オークション開始
2025/09/03 (水) 13:58 |
※ = 自動入札
刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)
銘: 無銘(出羽大椽行広)
新刀:上作:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は出羽大椽行広としては上々作にランクされる作品です。
鎺:素銅一重
刃長:69.6センチ
反り1.3センチ
目釘穴:3内埋1個
元幅:2.92センチ
先幅:2.01センチ
重ね:0.66センチ
刀剣重量:755 グラム
時代:江戸時代寛文の頃
体配:身幅が広く、重ねしっかりとした鋒のやや伸びた作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて綺麗な地鉄となる。小貫肌、肥前肌とも呼ばれる地鉄です。
刃紋:沸出来、匂口が深く付き、大互の目乱れとなる。青い空に浮かぶ積乱雲の姿で足が太くよく入り、砂流、金筋が働く。
見事な刃紋です。帽子丸く匂口が深く返る。
特徴:出羽大椽行広は初代正広の弟で九郎兵衛と称し、慶安三年に阿蘭陀鉄を学ぶ。この時32歳。生保5年に出羽大掾を受領する。天和3年5月に亡くなる。 作風は正広に似る。出来も素晴らしい作品でありながら茎を擦り上げてしまっているのが大変惜しまれる。
拵:
鍔:鉄鍔に湖畔で船に乗る人物と龍を模した乗り物に乗っている人物を高彫りし金で色絵ほどこす。遠方には山の風景。
縁頭:赤銅魚子地に牡丹と思われる花を立ち上げて金の色絵を施す。
鞘:黒蝋色に模様を刻む。
目貫:植物の図を彫り金色絵
葵美術より一言:無銘ではあるが出羽大椽行広 と極められた最高傑作品です。なぜ無銘に擦り上げてしまったのか大変残念に思います。 おそらく擦り上げ無銘でなかったならば重要刀剣に指定された作品であると思います。
時代背景:江戸時代は平和な時代となりました、切れ味が大切にされた時代から刀を鑑賞する時代に移り、目立つ刀、刀身に彫りを入れる作品、濤乱刃、と魅力のある作品の制作へ移り変わりました。
保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
開始価格: ¥750,000
オークション開始
2025/09/03 (水) 13:58 |
※ = 自動入札