AS22469 刀:帝室技芸員  月山貞一謹作 精鍛錬之(花押)(特別保存刀剣)

説明

刀:白鞘入り、太刀拵え付き、箱付き(特別保存刀剣)

銘:帝室技芸員 
月山貞一謹作 精鍛錬之(花押)
明治四十四年二月
為春日剛君

鞘書:(曾孫・月山貞利による箱書)
御刀正真
表銘:帝室技芸員 月山貞一謹作 精鍛錬之 花押 備前伝
刃長:二尺二寸五分有之
裏銘:明治四十四年二月 為春日剛君
令和四年季春 曾孫 貞利 謹書(花押)

箱書:(曾孫・月山貞利による箱書)
御刀 壹口
一御刀正真 
表銘:帝室技芸員 月山貞一謹作 精鍛錬之 花押
裏銘:明治四十四年二月 為春日剛君
附 写正倉院衛府太刀拵
刃長:二尺二寸五分有之
君 備前伝 
令和四年季春 曾孫 貞利 謹書(花押)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山貞一としては上々作にランクされる作品です。
鎺:金着一重
刃長:68.2センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:1個
元幅:2.41センチ
先幅:1.64センチ
重ね:0.60センチ
時代:明治四十四年二月
体配:身幅細め、重ねしっかりとしたすっきりとした体配の刀
地鉄:小板目肌よく練れて精良な地鉄となり、映りが現れる。
刃紋:沸出来、青江風の逆さ丁子乱れを焼き上げ、刃中には所々金筋が入る。

特徴:月山貞一は明治、大正を代表する刀工で、貞勝の父としても知られる。江戸時代末期から活動し、廃刀令施工後多くの刀工が作刀を断念した中でも作刀を続け優れた技量を発揮した。明治39(1906)年当時の刀匠として最高位の「帝室技芸員」に任命され、明治天皇の太刀やその他皇族や有力軍人の刀などを手がけた。綾杉肌の再現に成功したことで有名であるが、他にも備前伝や相州伝をこなし、彫刻も得意とした。

拵:衛府太刀拵え
総金具:随所に菊紋が配されている。
鞘:金梨子地に鳳凰図を金蒔絵

葵美術より一言: 本作は、明治・大正期を代表する名工、月山貞一による一振りで、明治四十四年の作。彼は刀匠としては最高の栄誉である「帝室技芸員」に任命され、皇族や重臣の刀を多数手がけた人物として知られています。本刀は、備前伝を基調とした逆さ丁子乱れを沸出来で丁寧に焼き上げ、刃中には金筋が走るなど、貞一の高度な鍛刀技術を如実に物語っています。小板目肌がよく練れた精良な地鉄には映りが現れ、鑑賞価値の高い一振りとなっています。
拵えは正倉院の衛府太刀を写した格式高い太刀拵えで、金梨子地に鳳凰を蒔絵で描いた華やかな鞘と、各所に菊紋を配した金具が、この刀にふさわしい品格を添えています。曾孫・月山貞利による鞘書と箱書も付属し、由緒と保存状態の良さを物語っています。
月山一門の技と精神を今に伝える本作は、鑑賞・研究の対象としてはもちろん、末永く大切にしていただける価値ある一口です。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書:全身押し形




開始価格: ¥3,500,000

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