AS24795 刀：濃州住兼信作

刀：白鞘入り

銘：濃州住兼信作
平成三年仲春

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は濃州住兼信としては 上作 にランクされる作品です。
鎺：銀一重
刃長:70.2センチ
反り:1.5センチ
目釘穴1個
元幅:3.31センチ
先幅:2.54センチ
重ね:0.80センチ
刀剣重量770グラム
時代:平成3年(1991)
体配：身幅やや広く重ね厚く表裏に棒樋を彫り、
反りが深く、鋒の伸びた綺麗な体配をした作品です。
地鉄：小板目肌肌よく詰む。
刃紋：沸出来、互の目乱れに丁子乱れが混じる。

特徴：濃州住兼信は岐阜県の刀工で丹波清吾と称し、刀にも同様な呼び方を行う場合があります。特に刀剣の彫りにも精通し、その技量の高さには評判があります。本作に彫りの部分にはきちんと彫られてております。先日鑑賞した山鳥毛の作品は一文字風の作品であまりのも見事な作品で感心いたしました。今回の刃紋は沸出来互の目乱れで帽子は乱れ込みの作品です。よくできた作品であると思います。

葵美術鑑定書：全身押し形