AS25058 太刀:関州住兼安(と銘がある)

太刀:白鞘入り、拵え付き

銘: 関州住兼安(と銘がある)

鞘書：御太刀　刃銘　関州住兼安
直江志津兼友の初代、和州包友同人・南北朝時代
刀長貮尺貮寸有之
中反り強き太刀姿で刀銘は一見して大和伝の代表的作と観る
大和の刀匠で正宗十哲の一人数えられ後に美濃に移る大和包氏の初代(美濃に移りて志津三郎兼氏の子で師の志津三郎兼氏(包氏)と共に大和より美濃に移り包友より兼友と改名した
直江志津兼友初代の作は御太刀拵は優れる
平成二年十月吉日
日本刀保存審査会
本阿弥常政(花押)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は関州住兼安(と銘がある)としては普通作にランクされる作品です。
鎺:銀一重
刃長:66.7センチ
反り:3.8センチ
目釘穴:1個
元幅:2.76センチ
先幅:1.46センチ
重ね:0.65センチ
刀剣重量:470 グラム
時代:不明
体配:この作品は室町時代頃の作品であったと考えられますが、おそらく火災などで反りが深くなった作品であると考えられます。
地鉄:柾目の目立つ小板目肌。
刃紋:直刃刃紋ですが再刃の疑いがあります。

特徴:拵えは幕末頃の作品で家紋が同一のものが付いております。素銅と真鍮地の作品に家紋が付いております。

拵:太刀拵

葵美術鑑定書:全身押し形