入札履歴
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オークション開始
2025/12/19 (金) 12:26 |
※ = 自動入札
ご注文番号:AS25633
短刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:三善長道
慶應二寅八月日
新新刀:中上作:会津
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来としては、上上作にランクされる作品です。
鎺:銅一重
刃長:24.5cm
反り:0.0cm
目釘穴:1個
元幅:2.29cm
先幅:1cm
重ね:0.5cm
刀剣重量:160g
時代:江戸時代 慶應二年(1866年)
体配:身幅、重ね尋常な体配で、生刃が残り健全な作品であると思います。
地鉄:小板目肌よく練れて地景が入り、肌目がよく見て取れる出来です。
新新刀の兼定を思わせる作品と言えます。
刃紋:沸出来の互の目乱れとなります。
特徴:
三善長道は江戸時代寛文頃に活躍し、その後、慶應年間に再び活躍する刀工であります。
過去の綺麗に澄んだ刃紋から、新新刀の三善長道へと脱皮したと思われる地鉄に変化した出来に、驚きを禁じ得ません。
この変化は、兼定が行っているような作風に刺激されて出来上がったものと考えられます。
拵:素銅地一重
鍔:角形の鉄鍔で、紋様を金で描く。
縁頭:小尻鉄地で、梅の紋様を高彫りする。
鞘:黒呂色鞘
目貫:藻唐子宗典の作品で、武士の図柄を描く。
小柄:鉄地に梅の図柄を入れる。
葵美術より一言:
茎が長く、生刃が残り、健全な作品です。
時代背景:
慶應2年(1866年)には、第14代将軍・徳川家茂の死により、徳川慶喜が第15代将軍に就任しました。
また、この年に2回目の長州征伐が起こり、幕府は敗北し、第二次長州征討は中止になりました。
徳川慶喜が将軍に就任したのは、徳川家茂が第二次長州征伐の最中に大坂城で病死したためであり、慶應2年(1866年)12月に第15代将軍に就任しました。
第二次長州征伐では、幕府は長州藩の処分を目的として2回目の征討を行いましたが、将軍家茂の病死と戦局の不利により中止されました。
この作品はしっかりとした華やかさはありませんが、地味な拵えでありながら穏やかな作品であると思います。
会津の日飛地では、このような地味な作品を好み、大切にしております。
三善長道は江戸時代寛文頃の作品ですが、幕末になってからその子孫が製作をしました。
当時の刃紋は新たな作風となり、また、短刀の作品は三善長道では極めて少ないと言われております。
葵美術正真作
全身押し形
※海外送料別途
開始価格: ¥550,000
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オークション開始
2025/12/19 (金) 12:26 |
※ = 自動入札