AS21647 刀：備前国住長船治光

ご注文番号：AS21647
刀：白鞘入り（特別保存刀剣）

銘：　備前国住長船治光
大永二二年八月日
　　　　　　　　
鞘書：備前国長船治光　八字銘与大永四年八月日紀有之而次郎兵衛尉也同工次郎左衛門尉勝光子而父子合作も存在せり　　　精妙なる鍛へに与三左衛門尉祐定を初めとして此の期の一類を見る一作域なる大胆躍動的な沸主張の皆焼刃を焼き見事なる出来栄え長さ二尺一寸七分　探山誌（花押）　时在辛丑坤月(1961年10月)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は備前国住長船治光としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき：金着せ二重
刃長:65.8センチ
反り:2.3センチ
目釘穴:1個
元幅:3.02センチ
先幅:2.0センチ
重ね:0.79センチ
刀身重量:720グラム
時代:大永4年
体配：初茎で元幅やや広く重ね尋常な反りが深くつき
切先がのびた体配の良い姿をした
いわゆる片手打ちの作品となる。
地鉄：沸出来皆焼となり特に鎬地に激しく沸がつき
刃中は小板目肌となる
刃紋：小沸出来皆焼出来となり激しく働く

特徴：当時有名な刀工として皆焼を焼く刀工に予三左衛門祐定がおりこの作品にかなり（古刀大鑑307ページ）に良く似た刃紋である。大変華やかな作品で大名や大名家の高禄を食む高官が注文をしたのであろうと考えられます。身幅が広く重ねの厚い作品で、刃紋は焼き幅が広く変化に富んだ皆焼で肉おきが良い作品であるところが素晴らしい。

葵美術より一言：大変珍しい備前国住長船治光の皆焼刃紋です。大永二二年八月日と記載されておりますが四年を二二と切ったのは四すなわち死を意味するところを嫌って二二と切る様になりました。反りが深くつき見事な体配をし目釘穴１個と気に入られ多くに本当に愛された作品です。肉置きがよく蛤の表面を見るがごとく健全であり、重量が720グラムもある作品で是非お勧めいたします。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書：全身押し形