AS17317-刀:伯耆守平朝臣正幸

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:伯耆守平朝臣正幸
寛政二年戌二月

新々刀:上々作:薩摩
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は伯耆守朝臣正幸としてはにランクされる作品です。
研磨済み
はばき:銀二重
刃長:2尺4寸0分5厘(74.24センチ)
反り:6分(1.82センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.24センチ
先幅:2.42センチ
重ね:0.69センチ
時代:時代:江戸時代寛政の頃(1789-1801年)
体配:身幅が広く重ね厚く反りが深く付き切先の延びた豪壮な作品となります。
地鉄:板目肌よく練れて黒味のする地鉄となる。
地には長い地景が働く。
刃紋:錵出来匂口の深いのたれ刃と尖り刃を交え
匂口が深く刃中、砂流、金筋が盛んに働く。

特徴:伯耆守朝臣正幸は正近の門人で姓は伊地知初銘は正良(3代目)
宝暦頃から作品があり寛政元年伯耆守を受領と共に正幸と銘を変える、作品は文化14年に及び文政2年87歳迄生存する。
志津風相州伝の作風が多く、刃中には「芋蔓」と呼ばれる独特の線があらわれる。
文政二年(1819)に当時としても高齢の八十七歳で没する迄作刀を続けた。
刀剣鍛練の著書をしるし、刀工達を教育したことでは、江戸の水心子正秀と共に並び称される。
本作は体配が良く茎に刻まれた銘から棒樋は生である事がわかり珍しい銘の切り方と言えます。
地金の長い地景や地錵の厚さ、黒味のある地金は薩摩刀の特徴であり又匂口の深い互の目乱れに尖り互の目乱れは薩摩に元平正幸の特徴を遺憾なく発揮しております。

拵:
鍔:木爪型鉄鍔に大きく波模様を彫る。江戸時代後期
縁頭:赤銅魚魚子地に桐紋を廻りに彫利上げ金で色絵をほどこす。
鞘:黒呂色鞘。
目貫:花の図柄を金無垢で彫り銀で一部文様を刻む

葵美術より一言:新々刀伯耆守朝臣正幸は元平と共に薩摩刀の両翼と云われ
数多くに名品を制作する。共に87歳と83歳迄生き抜き天寿を全うした。
作風も同様で荒錵の付いた荒々しい作品が多く
志津風の作品が多く多くの愛刀家の好まれる作品と言えます。
本作は激しく地景が働き刃中には砂流、金筋、湯走が入り薩摩刀の神髄を良く表しております。
又元幅が広く重ね厚く先重ねも同様に広く大切先の豪壮な作品です。
是非御薦めしたい作品です。

特別保存刀剣
葵美術評鑑定書 :全身押し形


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2021/12/29 (水) 09:55

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