AS18263-刀:無銘(伝三原正広)

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(重要美術品)
銘:無銘(伝三原正広)

田野辺先生鞘書:重要美術品認定
備後国古三原正広 大摺上無銘柾気の目立たぬ精妙なる肌合に
大和気質の景色が著しく加わる直刃調の刃を焼申し
候一見地刃の強さと冴えは正に大和本国を想起
さすが同じ鎬高の造り込みでも鎬幅狭き点に一類の特色が
窺い知れり出来保存共に同工極中屈指なり
長二尺参寸四分半 探山邉道識 花押  

中古刀:上作:備後                       
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は備後国古三原正広としては最上作にランクされる作品です。
最上研磨済み
はばき金着二重
刃長:71.0センチ
反り:2.0センチ
目釘穴:2個
元幅:2.95センチ
先幅:2.2センチ
重ね:0.7センチ
時代:南北朝時代至徳の頃 1384年
体配:大摺上無銘で身幅広く重ね厚め反りが深く付き
切先が延びた体配の良い肉置きの良い作品です。
地鉄:小板目肌に杢目肌が混じり柾気のない精良な地金となる。
刃紋:錵出来直刃調に足が良く入り
大和気質の錵の強さは刃中の景色が良く働き砂流、金筋が働く
帽子:二重刃がかかり丸く先掃掛となり掃掛に沿って金筋が働く

特徴:古三原正広は南北朝時代に活躍した刀工で大和気質の雰囲気を持った刀工ですが
地金に柾気がなく地金の美しさは抜群であります。
刃紋は大和気質の雰囲気を遺憾なく
発揮し切先は掃掛に金筋が刃に沿って働く見事な作品と言えます。

拵え:
鍔:鉄鍔に唐草模様を金象嵌。
鞘:黒色皺地に唐草模様。
縁頭:銀地に波の図を高彫りし金で色絵をほどこす。
目貫:龍の図を高彫りし金で色絵をほどこす。

葵美術より一言:古三原正広は備後の刀工で隣国の備前の刀工である青江に酷似した
地金の良さと直刃出来にやや華やかな働きのある作品で正に最上級の申し分の無い作品です。
重要美術の指定は戦前昭和13年と早く健全で出来の極めて優れた作品です。
なお当時の御持ち主は崎山好春氏で日本の実業家で
大同海運社長田野辺先生の鞘書にも記載されておられる様に同工屈指の作品とあります。
是非ご家族の宝として末永く保存下さい。 
なお此の作品は昭和13年に発行された大素人雑誌に掲載されております。

重要美術品:昭和13年認定
※重要美術品につき海外への輸出(持ち出し)はできません。

葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2021/12/26 (日) 13:22

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