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オークション開始
2021/12/02 (木) 10:58 |
※ = 自動入札
刀:白鞘入り(特別保存刀剣)(ご委託品)
銘:水戸住勝村徳勝作之
明治四年二月日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は水戸住勝村徳勝作之としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:銀一重
刃長:71.2センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:1個
元幅:3.21センチ
先幅:2.39センチ
重ね:0.73センチ
刀身重量: 835グラム
時代:明治4年
体配:身幅が広く重ね厚く生刃を残し
表裏に二筋樋をほり反りやや浅く切先がやや伸び心の
がっしりとした肉置きの良い作品。
地鉄:柾目肌よく練れて地沸が付き地景が柾目に沿って現れる。
刃紋:沸出来直刃に互の目乱れが混じり
二重刃がかかり足よく働き帽子丸く金筋が働き小丸に返る。
特徴:本作の水戸住勝村徳勝は2代に当たり初代同様に柾目肌を製作する。初代徳勝の子で彦太郎と称し作品は明治2年頃から始まり明治4年の廃刀令以降の作品は現れない。
葵美術より一言:柾目出来の作品は大変難しくどこか板目肌が混じる傾向があります。そのため製作する刀工は少なく仙台国包、水戸住勝村徳勝、月山貞一、貞勝、清人などがよく知られております。勝村徳勝の二代は明治4年の廃刀令をもって刀剣の製作を断念しているのは大変残念なことであるおそらく本作の明治4年2月日の作刀が最後であったと考えられ最後に制作する刀として慎重に丁寧に製作し更に製作された刀剣に表と裏に二筋樋を彫ったと考えられるのです。出来も優れ柾目が綺麗に流れた素晴らしい作品ですので是非お勧めいたします。明治政府に最後まで戦いを挑む水戸侍、鍛治の心意気を感じさせるのです。恐らく新新刀の中で明治4年期の刀工の製作した作品は稀有であろうと思います。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
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