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オークション開始
2021/11/28 (日) 09:39 |
※ = 自動入札
ご注文番号:AS20160
刀:白鞘入り(保存刀剣)
銘:無銘(宝寿)
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 無銘(宝寿) としては上作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:銀一重
刃長:70.2センチ
反り:2.4センチ
目釘穴:1個
元幅:3.0センチ
先幅:2.8センチ
重ね:0.75センチ
刀身重量:675 グラム
時代:南北朝時代
体配:長巻と称される長寸の作品で樋を表裏に彫り
その先の鎬を削り棟がほぼなくなり鋒に向かう
地鉄:板目肌に杢目肌がよく混じり柔らかな餅を思わせる地鉄に白気映りが現れる。
刃紋:沸出来匂口が深く互の目乱れとなるが染みが多く判然としない。物打ち近辺から小足がよく働き帽子、焼き詰となる。
特徴:刀剣博物館では宝寿と鑑定された作品ですが古波平とも思える作品で、元来互の目であったところから宝寿として鑑定がなされたと考えます。 宝寿は奥州の刀工で、奈良時代から鎌倉時代にかけて多くの刀工が活躍していたとされますが、現存する作品はほとんどが宝寿であります。その流れは南北朝から室町時代へと引き続られていきます。
葵美術より一言:本作は体配から南北朝時代の作品と考えられ豪壮な体配で鎬を深く削り、ほとんど棟がない様な珍しい体配をしております。表裏には細い添樋があったと思われますがほとんどなくなり、長きにわたって大切に保存されてきたと思われます。是非お勧めしたい奥州の刀です。 鎬地は綾杉状の地鉄となっており、月山などに独特な綾杉肌を生み出そうとしたのかもしれません。
保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
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