AS20114 刀:江村作 

説明

ご注文番号:AS20114
刀:白鞘入り

銘:江村作 
 
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は江村としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:
刃長:66.8センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:2個
元幅:3.17センチ
先幅:2.12センチ
重ね:0.58センチ
刀身重量:745 グラム
時代:戦時中
体配:身幅が広く重ね厚くがっしりとした作品で
反り適度に付き生刃を5cm程残した健全な刀です。
地鉄:小板目肌良く練れて地錵が良く付き奇麗な地肌となる。
刃紋:小錵出来丁字乱れとなり小足、葉が盛んに働き一文字を狙って制作したと考えられます

特徴:江村は、岡山刑務所の所長であったと云われている。
戦時中に、一原長光と共に刀剣制作を行いその数は数千本にのぼると云われております。刑務所の受刑者と共に懸命に日本刀を制作する様に興味がつきません。 私見では長光と江村の制作技術が異なり江村に出来の良い作品が多い様に思われます。江村と長光はどのような人物であったのか同人であったのかは今後の研究にまたれますが一般的のこれらの刀剣はかなり雑な研磨が施されておりますので一見すると粗雑な刀剣に見られがちですが出来の良い作品を上研磨がなされますと見事な作品に一変し靖国神社での刀剣より面白い作品も存在するのです。本作は来一派を彷彿とさせる出来の良い江村の会心作であります。

葵美術より一言:江村は岡山刑務所の署長としていたが囚人の中には真面目な者が多くいると考え無事に出所出来る様にと当時岡山の刀工で長光を招聘しそれらの囚人に対して日本刀を制作する事となった。
江村が指導する囚人達の制作した作品は恐らく刑務所の中で研磨も施されていたと考えられどの作品もきちんと研磨がなされて
 いる事が分かります。  一方長光は研磨はやや乱雑でありその違いが歴然としております。
本作は一文字を写して丁字刃が良く働き小足に葉が入るなど江村としてはかなり出来の良い作品であると考えられます
戦後は遠くなりました。当時江村の指導を受けた囚人達はそのごどのよう様に過ごされていたのか気になります。
いずれにせよ昭和刀としてかなり高く評価出来る作品を是非お薦め致します。

時代背景:第二次世界大戦中

保証:保存刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形

落札価格:¥300,000

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入札履歴

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最高入札者 : schickerklaus

schickerklaus
2021/10/28 (木) 21:56
¥300,000
オークション開始
2021/10/22 (金) 09:14

※ = 自動入札