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オークション開始
2021/10/21 (木) 11:19 |
※ = 自動入札
ご注文番号:AF21388
二所物: 目貫 小柄 銘:程乗
第61回 重要刀装具
後藤光邦添状. 蒔絵箱入り
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 刀装具 としては最上作にランクされる作品です。
目貫
長さ1:3.12cm x 1.23cm
長さ2:3.33cm x 1.35cm
特徴:赤銅地に武蔵坊弁慶と牛若丸の図を彫り、金色絵を施す。
小柄
長さ:9.61cm x 1.38cm x 0.45cm
特徴:赤銅魚子地に武蔵坊弁慶と牛若丸が五条大橋で闘う図を彫り、金色絵を施す。
-五条大橋の戦い-
弁慶は千本の太刀を集めようと祈りを立て、道ゆく人を襲い太刀を奪い取り
999本にまでなった。あと1本で念願成就になるはずであったが、
五条大橋で笛を吹きながら通る牛若丸に出会う。
弁慶は牛若丸に襲いかかるが、返り討ちにあってしまう。
その後幾度か牛若に挑戦した弁慶であったが、毎回敗北し、
最後には牛若丸の家来になったという。
-後藤程乗について-
後藤家9代目程乗 は 7代顕乗の次男で慶長8年に産まれる。 幼名を源一郎と称し父親
顕乗と同名である。 寛永元年父正継が剃髪して顕乗と号した時、理平衛2代目を相続し名前を
理兵衛光昌と改めた。 弱冠22歳であった。
その後宗家の8代目光重(即乗)が32歳の若さで亡くなり後継者の亀市(廉乗)がまだ4歳で
あったので顕乗が一時宗家を預かりのち程乗が宗家の9代目を相続した。廉乗が18歳になった時に
宗家10代目を引渡し25歳になるまで後見した、
また程乗は加賀前田家に覚乗の子演乗と隔年交代で勤務し加賀百万石文化の発展に大きく
貢献をしている。
本作は五条大橋で弁慶と牛若丸が闘う情景を見事に掘り上げたもので背景も見事であり二人の
動きが生き生きと表現されております。
この二所物には程乗の嫡子である悦乗光邦の添状が附されているため、自身銘と同等の
信憑性を有します。このように悦乗光邦が鑑定し極めた添え状は極めて珍しく大変貴重な物であります。
躍動感のある素晴らしい作品です。 滅多に出てこない作風で添え状もあり、是非お勧めしたい名品です。
重要刀装具 第61回
葵美術評価鑑定書
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