AS20080-脇差:延寿国幸行年七十七歳

説明

脇差:白鞘入り(保存刀剣)
銘:延寿国幸行年七十七歳
八代於丹羽氏宅造之天保十一年二月日

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は延寿国幸としては上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着一重
刃長:33.3センチ
反り:0.3センチ
目釘穴:2個
元幅:3.08センチ
重ね:0.85センチ
刀身重量:355グラム
時代:江戸時代天保の頃 1841年
体配:身幅が広く重ねがっしりと厚くやや長寸の寸伸び短刀
地鉄:小板目肌よく練れて地沸がつき綺麗な地鉄となる
刃紋:沸出来皆焼刃、特に物打ち近辺から先、激しい刃紋となり刃中弱い金筋が働く。帽子、尖って返り先、掃掛となる。

特徴:延寿国幸は肥後の刀工で国昌の子供で延寿国村25代孫と自ら称する。
仔細に鑑賞しますと地にはかなりの刃紋が働き南北朝時代の古作長谷部あたりを狙って制作
したと考えられます。

葵美術より一言:江戸時代の九州の刀工とりわけ肥後の刀工の作品は重ねの厚いがっしりとした作品を制作する傾向があります。 本作も同様で重ねが厚くがっしりとした作品で肉置きがよく健全であります。地鉄がよく刃紋は刃区近辺から小互の目乱れを焼き物打ち近辺から激しい皆焼となり返りは深く棟には刃紋がかかり棟区に至る。 私見では新刀期になると皆焼の刃紋は極端に少なくなります。本作は肥後八代の丹羽氏の自宅で天保11年2月に制作したと茎に刻まれた珍しい作品と言えますがっしりとした健全ないかにも肥後の作品でお勧めできる寸伸び短刀です。なお天保時代の作品は刀工にとって切磋琢磨された時代で多くの刀工が生存をかけて制作した時代で出来の良い作品が残されております。

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全身押し形(鶴田文佳)

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2021/10/08 (金) 11:25

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