AS20238-刀:固山備前介宗次

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘: 固山備前介宗次
弘化四年二月日

鞘書: 固山備前介宗次
長二尺二寸五分有乃 寒山誌

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は固山備前介宗次 としては上々作にランクされる作品です。
新新刀:上々作:武蔵
研磨済み
はばき:金着一重
刃長:68.3センチ
反り:1.8センチ
目釘穴:1個
元幅:2.177センチ
先幅:2.285センチ
重ね:0.68センチ
刀身重量: 675グラム
時代:江戸時代末期頃 弘化4年
体配:身幅も重ねしっかりと生刃が残り角止めの添樋を彫り
反りが深く付き大鋒となる体配の良い作品
地鉄:小板目肌よく練れて地沸が付き肌目が見て取れる
刃紋:丁子乱れに互の目乱れが混じり足良く働き匂口深めに刃中、金筋が働く
帽子:乱れ込んで先、丸く返る

特徴:固山備前介宗次は享和3年奥州白川で生まれ俗名を宗兵衛と称し後に一専斎、精良斎と号し
兄に宗平、宗俊がいる。始め白川松平家の抱え工であったが藩が勢州桑名に移封後は江戸に住して
桑名藩工として作刀した。その居住地は始め麻布赤坂、次に四谷左門町であった。弘化2年に備前介を受領している。彼の作刀期間は文政の後半から明治初年迄にわたり、作刀数も多い。 なおこの作品は宗次が45歳の最も脂が乗り切った時代の作品であります。
 
拵:
鍔:木瓜型真鍮魚子地に菊の花を全体に彫り耳を赤銅で覆輪する。
縁頭:赤銅魚子地に菊の花を高彫し金で色絵をほどこす
鞘:黒石目地鞘
目貫:菊の花を高彫し金で色絵をほどこす。
笄:素銅地に波の図柄を高彫する。

葵美術より一言:この刀は小板目肌が詰んで地沸がつき匂いがちの丁子刃を焼いているが常の宗次と異なるのには明らかに室町時代初期の応永備前を狙って制作している事です。 地鉄が常の澄んだ無地風とは異なり肌目がよく見て取れ刃紋はややこずんだ丁子刃で、鋒の刃紋も応永備前を強く意識して制作している。 棒樋の角止めも常の作品とは異なり応永備前の盛光を思わせる見事な作品です。拵えは菊の花の一作拵で品格があり本作によく合っております。是非お勧めしたい作品です。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形

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2021/10/06 (水) 10:54

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