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オークション開始
2021/09/26 (日) 10:11 |
※ = 自動入札
ご注文番号:AS21289
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀)
銘:備中國水田住国重
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は備中國水田住国重としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:良質な素銅地に表裏に赤銅で波の図と月、
太陽を見事に高彫し金で色絵をほどこす。
刃長:54.2センチ
反り:0.6センチ
目釘穴:2個
元幅:2.92センチ
先幅:1.99センチ
重ね:0.81センチ
刀身重量:535 グラム
時代:江戸時代寬文の頃
体配:身幅、重ね尋常な反りやや浅く鋒ややのびた江戸時代寛永の体配をした作品。
地鉄:小板目肌実に良く練れて地沸がつき地景が働く。
鎬地:板目肌に杢目肌が混じる。
刃紋:小沸出来太直刃、匂口が深々とつき、
互の目が混じり、帽子匂口深く丸く返り大きく焼き下げ
鎬地に所々焼きが入る。
特徴:備中國水田住国重の作品で匂口が深く
体配及び刃紋の状態から大興五と鑑せられる作品。
備中國水田住国重の始祖は室町時代末期左兵衛尉国重でその後幕末まで続く刀工群であります。
当初備前伝に近い作品であったが相州伝を制作する様になりその作風は相州伝で統一され多くの侍から好まれた。
拵:
鍔:楕円形の鉄鍔に皺模様をの図柄を高彫りし
カタツムリを表裏に高彫し金で色絵をほどこす。
縁頭:赤銅地に荒々しい波を高彫し金で色絵をほどこす。
銘:義珍 埋忠氏 埋忠本家32代の孫と称する七左衛門
宗辰の子供で七左衛門宗明の父にあたる。
京都西陣住 江戸時代後期
鞘:黒呂色鞘
目貫: 表には子供が笛を吹く姿を赤銅で高彫し
金で色絵をほどこす。山から薪を集めた帰り道なのか?
裏には引いてきた牛の図柄を高彫し金で色絵をほどこす。
葵美術より一 言:本作は穏やかな匂口の深い井上真改を思わせる作風で鎬池には荒々しい沸となり、
その出来の良さは国重の中でも大興五国重あたりの傑作と考えられます。真改と比較してやや粗めの沸となりその刃紋が荒々しさを感じさせ野趣に富んだ作品となっております。
脇差についてある鎺も素晴らしいですね。 表に月を銀で描き裏には太陽を描きさらに多きな波の荒々しい姿を赤銅で描いております。
拵えの縁頭も素晴らしくおそらく鎺も制作したのかもしれません。
備中國水田住国重の上位の刀工で出来も井上真改風の見事な作品です。是非お勧めいたします。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
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