AS19103-刀:寂光一心東都住靖武鍛

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)
銘:寂光一心東都住靖武鍛(無鑑査刀匠)
昭和丙午歳春分日慶佐藤稔氏需作之

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は靖武としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:素銅地銀色絵一重鎺
刃長:76.0センチ
反り:2.4センチ
目釘穴:1個
元幅:3.16センチ
先幅:2.15センチ
重ね:0.63センチ
刀身重量: 700グラム
時代:昭和44年(1966)
体配:身幅が広く重ねつき、表裏に棒樋を彫り反りが深くつき中鋒となる。
地鉄:小板目肌良く詰んで練れ地沸が良くつき綺麗な地肌となる。
刃紋:匂出来、丁子乱れが刃区より横手まで続き足長く良く入る
帽子:三作風にのたれて返る。

特徴:靖武は明治四十二年(1909)に山形県で生まれた刀匠。
水心子正秀系、池田一光の門。昭和十年(1935)に日本刀鍛練会に入会した所謂靖国刀匠の一人として知られる。
昭和十九年(1944)十一月に刀匠銘靖武を授名するが、
間もなく終戦となり、日本刀鍛練会での作刀はわずか約三十振と少ない。
終戦後は昭和二十九年(1954)に美術刀剣製作の認可を受け、
靖国刀匠の中で最も早く作刀を再開した。
昭和四十五年(1970)に靖国神社百年祭に同じく
かつての靖国刀匠であった酒井寛と合作の短刀を奉納。
昭和四十八年(1973)には伊勢神宮式年遷宮御料太刀を製作。
昭和五十六年に無鑑査刀匠に認定された。昭和五十八年(1983)に没した。

拵:
縁頭:銀地
鞘:黒石目地鞘
目貫:赤銅地で花の図柄を高彫し金で色絵をほどこす

葵美術より一言:無鑑査刀匠靖武の作品である。この作品は地金と刃紋さらに鋒ののたれて返る三作帽子であるところから鎌倉時代の長光写の作品であることがわかります。  
一般的には靖武は豪壮な作品が多くこのような長光写の作品は少ない。 恐らく依頼者である佐藤稔氏の要望で長光写を行なったと考えられます。長光の特徴である丁子刃が続き横手から静かな刃紋となり帽子はのた れて返る三作帽子で良く写しております。生刃が長く残り健全であり反りが深くつき体配が良い作品。寂光一心。すなわち安らかで静かな光を求める一心の気持ちでこの作品を制作したという意味。地味な拵えは恐らく居合にも利用されていたのかもしれません。無鑑査刀匠の靖武の長光写の作品です。

保存刀剣
葵美術評価鑑定書
全身押し形


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