AS21229 太刀:七十六翁荘司美濃介藤直胤(花押)

説明

ご注文番号:AS21229
太刀:白鞘入り(特別保存刀剣)

銘: 七十六翁荘司美濃介藤直胤(花押)
嘉永六年二月吉日

葵美術正真鑑定書 : 特別保存刀剣鑑定書
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 荘司美濃介藤直胤としては最上作にランクされる作品です。
藤代刀工辞典:新新刀:最上作:武蔵
研磨済み最上研磨
はばき:金無垢二重50グラム
鎺の中に彫りがありますが明確には読めません
刃長:81.6センチ
反り:1.8センチ
目釘穴:1個
元幅:3.37センチ
先幅:2.31センチ
重ね:0.845センチ
刀身重量:1095 グラム
時代:江戸時代嘉永6年
体配:81.6cm と長寸で身幅が3.37cmと広く
重ねがっしりとした健全な肉置きの良い作品です。
地鉄:小板目肌実に良く練れて地沸がつき精良な地金となる
刃紋:小錵出来丁子乱れに互の目乱れが混じり足良く入り帽子乱れ込んで尖り心に丸く返る。

特徴:直胤は安政七年(1778)頃羽前山形に生まれ、荘司蓑兵衛と称し水心子正秀の門
に入り、後に正秀と共に秋元侯に仕えた。文政四年(1821)頃筑前大掾を受領し、嘉永
元年(1848)に美濃介に転じた。作風は多彩で、文化初期頃は師同様な大濤瀾乱れの
作、天保頃には大和伝、更に相州伝、美濃伝、山城伝の直刃を巧みにこなしている。
壮年期には備前景光・兼光の作風に似た逆がかった互の目丁字を多く焼き、師である水
心子正秀の唱えた実用論に沿った復古刀を目指したものと思われる。各地で作品を残し
幕末の最上作に評価されている。特に天保時代に作刀された直胤の作品は「天保打」と
呼ばれ、同工の最も優れた作品が作られている。天保五年(1834)に作られた相州伝の作
には重要美術品に指定されているものがある。
本作は天保時代最後の年に作られた、まさに直胤の円熟期の出来である。安政四年
(1857)に七十九歳で没した。
次郎太郎直勝、水心子正次をはじめとする非常に優れた門人を多く輩出した。

葵美術より一言:本作の直胤は長寸の上身幅が広く重ね厚くがっしりとして健全で重量は1095グラムと重量もあり、
素晴らしい作品と言えます。76歳にしてこのような作品
を作り上げたその努力と熱意に私達は感動させられます。
地金はよく互の目乱れに丁子乱れを焼き上げ帽子は乱れ込
んで先尖り心に返る兼光を思わせる見事な作品です。
なお金無垢二重の中に文字または印名が彫られておりますが残念ながら識別が難しい。
この豪壮な作品は直胤の最後の力を振り絞って制作した
作品でぜひお勧めいたします。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形



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2021/08/22 (日) 10:05

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