AS10547-刀:和泉守国貞

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:和泉守国貞(二代 井上真改)

鞘書:摂津国井上真改 長二尺三寸四分 擦り上げ中心国貞 昭和三十六年霜月研成誌之 本阿弥光孫

新刀:最上作:摂津
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は井上真改としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着一重
刃長:70.9センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:2個
元幅:3.0センチ
先幅:2.3センチ
重ね:0.7センチ
刀身重量: 795グラム
時代: 江戸時代 万治の頃
体配:擦り上げ、区送があるが身幅広く、重ね厚く
反りやや浅く鋒がのびた寛永の体配をした作品。
地鉄:小板目肌よく摘んで地沸がつき大阪地金となる。
刃紋:沸でき、匂口の深い のたれに互の目乱れを焼き上げ
特に物打ち近辺から刃縁の柔らかな足がよく働く。
刃中、砂流、金筋が働く。
帽子:匂口深く丸みを帯びて先、掃掛、火炎風となり
弱い金筋が働く。

特徴:和泉守藤原国貞(初代)の次男で八 郎兵衛と称しで父 親の手伝いをしながら鍛錬技術を学び父が老齢となってからは
父親の代作を行なっていた。 そのご万治4年頃に朝廷に作刀を行い奉献したことで菊の御紋を賜る。始めは和泉守
国貞、井上和泉守国貞と名を切り寬文十二年に八月真改と改める。天和二年十一月九日に亡くなる。

拵:
鍔:赤銅魚子地に波と龍を高彫し金で色絵をほどこす
縁頭:赤銅地に波と龍を高彫し金で色絵をほどこす
鞘:黒呂色鞘
目貫:赤銅地に花の図柄を高彫し金で色絵をほどこす

葵美術より一言:父親の国貞から相続し二代国貞すなわち井上真改の時代となる。 当初は父親の制作した匂口の深い
互の目乱れであったが万治頃には作風がだんだんと変化
し本作のごとく匂口がさらに深く、のたれ刃が
多くなって行き井上真改と変えた時代からは匂う口の深い太い
直刃を得意とする様になった。
当時大阪には津田越前守助広が活躍しており濤乱刃で人気を博し真改は匂口の深い太直刃で人気を博した。
助広と真改の合作刀もあり又真改の大互の目乱れ、濤乱刃もあり又
助広の真改風の直刃も存在するのて当時
お互いが競い合っていたと考えるのです。
本作は父親の作風から脱して自分本来の作品を制作しようと頑張っていた時代の作品でより匂い口が深く明るく冴えた作品でのたれ刃貴重に匂口の深い互の目乱れを見事に焼いております。
なお銘の上に金粉銘でい井上と書いてあります。
鞘書も本阿弥光孫の鑑定として鞘書きがあります。
擦り上区送がありますがいの井上真改の傑作刀で是非
お勧めしたい作品です。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形

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2021/08/21 (土) 10:48

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