AS20357-刀:筑前国福岡住是次作

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(第36回重要刀剣)
銘: 筑前国福岡住是次作
寛文六丙午歳二月吉祥日

鞘書:筑前国福岡住是次 九字銘与寛文六年記有之
同工ノ稀有ナル長大作而此ニカノ破綻モ無ク蓋シ奉納刀デアリシ者ナラン彼ハ江戸ノ武蔵大掾是一ニ師事シタルニ依リ石堂一類中ニアリ柾ガノル鍛ヘヤ
丁子乱ノ逆ガカル点個性的特長が見ラル本刀ハ斯カル肌合ニ乱映ガ現ハレ鎬ニカカル程ニ大模様デ逆ガカル丁子乱ヲ焼キ匂口明ルク冴ヘ絢爛ノ趣アリテ出来宜敷ク正ニ同作中ノ精華ト称スベキ哉
刃長二尺七寸一分有之 令和紀三年辛丑葉月探山焉(花押)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は筑前国福岡住是次としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:素銅一重ハバキに金色絵
刃長:82.3センチ
反り:2.7センチ
目釘穴:1 個
元幅:3.77 センチ
先幅:2.29 センチ
重ね:0.88センチ
刀身重量:1270 グラム
時代:江戸時代寛文6年(1666)
体配:長さ82.3cm 重ね厚くがっしりとした作品で
身幅3.77cm重ね厚く反りが深く付き豪壮な体配をした作品
地鉄:小板目肌良く練れて地錵が良く付きが付き映りが現れる。
刃紋:小錵出来丁字乱れに逆さ丁字乱れとなり
大丁字小丁字、賞互の目乱れ、尖り互の目乱れ刃等
多種の刃が交足、葉が良く入っては華やかに 乱れ匂勝ちに小錵が付き匂口明るく冴えている。

特徴:筑前新刀中筑前信國一派と並んでその双璧をなす刀工は福岡石堂であり是次、守次は一派を代表する刀工である。
是次は寛永5年に生まれ通称を半三兵衛と称し明暦元年江戸
に出て武蔵大掾左近是一に学び備前伝をものにした。
3年後に帰国して黒田家に仕えた。是一の嫡男利次が父に先じて亡くなったため従弟の守次が嫡流を相続する。元和元年三月是一は53歳で亡くなった。 彼の作風は左近是一の影響を受けて
鍛えに柾気があり丁字の乱れに逆がかる傾向がある。

拵:太刀拵え
鍔:四分一地太刀鍔円形の赤銅地 で文様を入れる
縁頭:四分一地に円形の文様を8個彫る
鞘:黒褸色鞘
目貫:四分一地3個の円形の文様を高彫りする

葵美術より一言:この刀は身幅が一段と広く、長寸で、重ねが厚く、反りが深く、中切先の詰まった造り込みとなり、いかにも堂々とした体配の奉納刀である。鍛えは板目が詰んで棟よりに柾がかり丁字の乱れが逆さがかる傾向がある。刃紋は上半焼幅を広く大丁字小丁字、互の目乱れ、尖り互の目乱れ刃等多種の刃が交足、葉が良く入っては華やかに乱れ匂勝ちに小錵が付き匂口明るく冴えている。 一般的に福岡石堂は前述の様な作品となる。
同作中の優れた一口で加えて佩裏の年期は同派を研究する
上で資料的にも貴重である。刀剣博物館で説明があった様にこの筑前国福岡住是次は奉納刀として伝えられていたのは
当然であり、懸命に祈りつつ一心不乱に制作された作品でその後奉納され大切に保存されてきたと考えられます。この是次は過去の重要刀剣と比較しても最も優れた日本一の作品と考えられます。
是非この素晴らしい刀を是非家族の御宝物として保有下さい。
この太刀は華やかさは有りませんがいかにも神社仏閣に奉納された様な拵えです。

第36回重要刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2021/08/18 (水) 12:47

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