AS21175 短刀: 月山貞勝謹作(花押)

説明

ご注文番号:AS21175

短刀:白鞘入り、箱入り(特別保存刀剣)(月山貞勝による証明書)

銘:皇孫殿下御守刀以餘光鉄 
大正十四年十一月吉日 月山貞勝謹作(花押)

箱書:短刀 壹振
宮内省依御下命皇孫殿下御守刀以余光鐵
表朝日の匂ふ 裏山桜花彫刻 長6寸槿作依而箱書如件  
御刀匠 月山貞勝 大正14年11月吉日

月山貞勝による証明書:
1. 宮内省 依御下命 皇孫殿下御守刀以餘光鉄
表朝日匂ふ裏山桜花
彫刻長六寸大正十四年十一月吉日謹作之短刀
右自作短刀相?年之作而証明書加件
昭和二年 月山貞勝

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山貞勝としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着一重月山鎺
刃長:18.4センチ
反り:0.0センチ
目釘穴:1個
元幅:1.98センチ
重ね:0.48センチ
刀身重量: 75グラム
時代:大正14年(1925)
体配:やや短めに短刀で三つ棟となり、
表には朝日匂う、裏には山桜と彫で山桜の濃密な彫りを入れる。
まだ生刃が残り健全な作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて地沸がつき綺麗な地金となる。
刃紋:沸出来匂口深く鋒近辺に細かな金筋が働き、丸く返る。

特徴:月山貞勝(月山英太郎)は大正期から昭和初期にかけての日本刀匠を代表する名匠。明治ニ年(1869)生まれ。初代月山貞一の息子。父の名声が高く明治末年から大正初期、四十代迄の自身銘の作は少ないが、父貞一の没後である大正十年代からは、多くの作品がその技量を遺憾なく発揮した素晴らしい物である。
宮内省の皇室御用達の刀、伊勢神宮への奉納刀、多くの下賜刀を鍛え、その作刀態度は厳しく真摯なものであったという。清浄な場所で清浄な心で刀を鍛えるという信念から、昭和十年(1935)に鍛練場を吉野山に移した。実子のニ代月山貞一、愛媛の高橋貞次の二人の人間国宝をはじめ、多くの名工を育てた。
作風は逆がかった丁字乱れ、綾杉肌鍛などを得意とし、相州伝、備前伝、大和伝、等全てこなす伎倆の高さは驚く程である。特に綾杉肌と言われる月山肌は鎌倉時代からの伝統を受け継ぎ,現代に至る迄継承されている。また彫物にも非凡な才能を発揮した。昭和十八年(1943)十二月二十四日、七十四歳で没。

葵美術より一言:この作品は箱書に本人の記載がありますように宮内省よりの依頼で皇孫殿下御守刀を制作した余光鐵で制作された作品で表には朝日の匂ふ裏山桜花と彫刻がほどこされた作品で大変貴重な短刀です。
新藤五国光を写しているのか物打ち近辺から翁の髭と称される金筋が見て取れます。彫りの見事さは格別で小振りながら
健全な作品でお嫁入り短刀に是非お勧め致します。
本居宣長大和心とは何かと人が尋ねるなら朝日に照って輝く山桜の花であろう。

特別保存刀剣鑑定書
月山貞勝による証明書
葵美術評価鑑定書:全身押し形



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2021/07/30 (金) 10:17

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