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オークション開始
2021/07/17 (土) 14:22 |
※ = 自動入札
ご注文番号:AS21016
刀:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘:備前介藤原宗次
文久二年八月日同年十一月二十三日 於千住両車土壇拂山田吉重
鞘書:固山備前介宗次 文久二年八月制作年紀並同年十一月二十ニ日
山田吉豊試切 セシ旨 銘文二有之同作中珍敷直刃出来なを
鍛錬頻精妙也 刃長二尺三寸五厘 田氏道宏観弁
藤代刀工辞典:新新刀:上々作:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は備前介藤原宗次としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着二重
刃長:69.8センチ
反り:1.4センチ
目釘穴:1個
元幅:3.45センチ
先幅:2.41センチ
重ね:0.8センチ
刀身重量: 905グラム
時代:江戸時代末期 文久 1862.
体配:身幅が広く重ね厚く反り適度につき
鋒がのびた、がっしりとした作品で表裏に棒樋を彫る。
地鉄:小板目肌実に良く詰んで地沸が綺麗につき
細かな地景が見てとれる。
刃紋:沸出来やや匂口深い直刃出来に小足が柔らかく
刃縁が煙るごとく入り金筋が強く現れる。
帽子、のたれ心に匂口深く綺麗に返る。
特徴:備前介藤原宗次(固山宗次)は陸奥白河に固山宗平の三男として出生、
宗兵衛と称した更に白河松平家の抱工として
作刀し藩主に従い桑名に移住する。天保二年に江戸に出て鍛刀する。
当時からかなり有名であったと考えられ、弘化2年に備前介を受領する。
当時から彼に刀を注文する武士はかなりあったと言われている。
宗次の作品はどれもが欠点のない出来が多く高技量の持ち主であった事が伺える。
裁断銘の作品が多く切れ味が評判を呼んだといわれている。
葵美術より一言:備前介藤原宗次の裁断銘の作品で
互の目乱れと異なり直刃できでやや匂口が深く足が入り柔らかく
明るく冴えて強い金筋が働くなど宗次の最高傑作であります。
一般的に直刃出来は評価が下がる傾向がありますが、
この宗次の作品は匂口が深く明るくさえて刃中、朝霧のごとく、
太陽の光が朝霧に向かって差し込んで来る様相です。
刃中にはっきりとした金筋が二筋あらわれ見事な刃紋です。
裁断銘は両車土壇払いと切れ味の凄さが刻まれております。
山田吉重とは江戸時代末期の切りてとして有名な人物です。
是非この健全な裁断銘のある作品をお求めください。
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