AS21035-刀: 勝光

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)
銘: 勝光

藤代刀工辞典:末古刀:最上作:大業物:備前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は勝光としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金色絵二重鎺
刃長:60.1センチ
反り:1.7センチ
目釘穴:1個
元幅:2.85センチ
先幅:1.9センチ
重ね:0.7センチ
刀身重量: 530グラム
時代:室町時代 文明の頃 1467年
体配:片手打ちと称される作品で茎が短く反りが深く
鋒がのびた体配の良い作品です。
地鉄:杢目、肌がよく練れて地沸が付き
地景がよく働き映りが鮮明に現れる。
刃紋:小沸出来詰まり匂出来風となり、刃区より丁子乱れとなり、
小足、葉よく働き明るく冴えた刃紋で帽子やや乱れこむ。

特徴:勝光は備前 長船の刀匠で則光、忠光 らと共に活躍しました、この時代以降には祐定、清光などがあらわれ、
多くの作品を制作しました。 右京亮勝光が現れ活躍し、
弟の左京進宗光との合作刀など兄弟による合作が多く
いずれも出来の良い作品であります。 数打ち物とは異なり地金も厳選され慎重に制作されており
高位の侍による注文であったと考えられます。

拵:肥後拵え
鍔:円形の鉄鍔に馬具?と思われる図柄を高彫し
金で色絵をほどこし透かす。
縁頭:鉄地に
鞘:黒呂色鞘
目貫:素銅地で馬の図柄を高彫りする。

葵美術より一言:552年以前に制作された日本刀が現在に至るまで数多くに人々に大切にされ状態もよく保存され続けてきた作品を
今、鑑賞するとその美しさに驚きを禁じ得ません。
本作の勝光は二字銘でありますが、決して数打ちの作品ではあり
ません。 室町時代の永正以降に戦闘が激しくなり
日本刀に対する需要が激増したため備前長船祐定を中心として清光なども一部多量生産方式で制作する様になりました。
それ以前の備前刀は特に地金もよく丁寧に制作された痕跡が残っております。本作は体配がよく地金も綺麗で映りがよく現れ刃紋も華やかな丁子乱れとなります。拵えは華美ではありませんが
肥後拵えで渋いながら雰囲気のある作品です。
是非この出来の良い作品と拵え付きの勝光をお求めください。

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2021/07/17 (土) 11:03

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