AS17017-刀:水心子正秀(三代)

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:水心子正秀(三代)
慶応二年二月日

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は水心子正秀としては上々作にランクされる作品です。

研磨済み
はばき:素銅一重
刃長:2尺4寸8分5厘(75.3センチ)
反り:4分弱(1.2センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.27センチ
先幅:2.39センチ
重ね:0.83センチ
時代:江戸時代末期 1866
体配:身幅重ね厚く反りが浅く付き切先延びる。
地鉄:小板目肌良く練れて地錵が良く付き綺麗な無地肌となる。
刃紋:錵出来、互の目乱れとなり帽子丸く返る。

特徴:水心子正秀は新々刀の開祖とも言うべき
江戸時代後期を代表する刀匠で、寛延三年(1750)に出羽に生まれた。
少年期に野鍛冶に学んだとも仙台國包に学んだとも言う。
後に藩士の紹介で武州川越の宮川吉英に入門した。
安永三年(1774)、明和四年(1767)から弘化二年(1845)の間
山形を支配していた秋元家の抱工となり、
名を儀八郎正秀と改め後に水心子という号も使用する様になった。
天明(1781)以降は江戸にのぼり秋元家中屋敷に住み、
備前伝を石堂是一、相州伝を綱広に学んだ。
鎌倉時代の刀剣を目指した復古刀を提唱し
研究を重ね実用的な刀剣の製作を行い、また出羽の大慶直胤、
下野の細川正義をはじめとする全国から集った百人以上ともいわれる多数の門弟を育成した。
文政二年(1819)に天秀と改名、文政八年(1825)に七十六歳にて没した。

拵:
鍔:変わり形の鉄鍔に梅の花を高彫りし、銀で色絵をほどこす。
縁頭:赤銅地に烏帽子と葵の葉を高彫りし金、銀、素銅で色絵をほどこす。
鞘:黒色
目貫:赤銅地に鶴の図を高彫りし金で色絵をほどこす。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定
全身押し形



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2021/07/09 (金) 10:46

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