AS10316 刀:無銘(古三原)

説明

ご注文番号:AS10316

刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)

銘:無銘(古三原)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 無銘(古三原) としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:金着二重
刃長:66.8センチ
反り:1.5センチ
目釘穴:3内2埋 個
元幅:2,62 センチ
先幅:1.82センチ
重ね:0.63 センチ
刀身重量:580グラム
時代:鎌倉時代末期から南北朝時代
体配:大擦上無銘で身幅、重ね尋常な反りやや深くつき
鋒、やや伸び心の体配の綺麗な作品
地鉄:小板目肌よく練れて地沸がよくつき地景がよく入り
精良な地金で映りが現れる。
鎬地:板目肌に杢目肌が見て取れる
刃紋:沸出来直刃に小足が柔らかく入る。帽子:丸く沸強く返る

特徴:三原派は備後国に居住した一派で、鎌倉末期に始まり、室町末期にわたって繁栄する
が、鎌倉末期から南北朝期の作を古三原と総称し、室町時代の物を末三原を称してい
る。この地方には東寺や蓮華王院など大和中央の社寺の荘園が多く、三原派の作風に大
和気質が窺えるのはこうした畿内中央との交流によるものと推測される。同派は各時代
を通じて大和物の影響が見られ、直刃を主として僅かに乱刃があり、鍛えも板目に流れごころが有る。

拵:
鍔:木瓜型鉄鍔に農夫と田園風景を高彫し金で色絵をほどこす
縁:赤銅地に松葉の図柄を高彫し金で色絵をほどこす:頭:赤銅石目に花の紋様を金で
色絵をほどこす。
鞘:黒呂色さやに変わった紋様を描く
目貫:赤銅魚子地に桐紋を高彫し金で色絵をほどこす

葵美術より一言:この作品は特に地金がよく一見すると青江を思わせる詰んだ地金に地景が入り映りが現れる。
刃紋は直刃出来に匂口の柔らかな小足が入り
帽子は丸く返るが沸が強く働く
私見では古三原よりも古い青江を思わせる出来の良さです。

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形

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オークション開始
2021/06/22 (火) 11:48

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