AS21233-刀:紀伊国当一康廣

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(保存会鑑定書)(委託品)
銘: 紀伊国当一康廣

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 紀伊国富一康廣としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み

昭和26年9月26日 いわゆる大名登録
はばき:金着二重
刃長:2尺4寸4分(73.94センチ)
反り:5分(1.52 ンチ)
目釘穴:1個
元幅:3.1センチ
先幅:2.35センチ
重ね:0.65センチ
刀身重量: 830 グラム
時代:江戸時代寛永の頃 1624年
体配:身幅が広く重ね厚く反りやや深くつき
鋒がのびた体配の良い寛永の体配をした作品です。
地鉄:小板目肌よく練れれ地沸が付き映りがよく現れる。
鎬地:小板目肌に細かな柾目肌が混じり肌立つ。
刃紋:小沸出来丁子乱れが激しく鎬地に達する刃紋で
足所々長く入り葉が盛に働く。
帽子、乱れ込んで先尖り心に丸く返る。

特徴:紀伊国富一康廣は紀伊の刀工で一文字写の得意な刀工であります。
この刀工から遅れること40年ほどして備中守康広が丁子乱れ、紀伊国富一康廣の刃紋を真似て同様な刃紋を制作する。
康広は元々紀伊の刀工で当時師匠であった紀伊国富一康廣
から学び、やがて摂津に移住したと考えられます。

拵:
鍔:大振りの円形赤銅磨き地に荷馬車の車輪を透かす
縁頭:赤銅磨き地で田園風景を高彫し金で色絵をほどこす
鞘:黒呂色鞘
目貫:赤銅でススキと思われる図柄を高彫りする。
葵美術より一言:紀伊国富一康廣は制作本数が少なくあまり目にすることはない。しかしながらこの刀工は寛永頃に紀伊で活躍した刀工で一文字写しの名人といわれた。 体配も寬文まで下がらず寛永頃の体配をしております。本作の一文字写しは鎬に達するほどの
作品で地には映りが現れております。おそらく摂津の康広は紀伊の康弘広と同様な刃紋を制作しておりますが体配は寬文体配が多くそこからも紀伊国富一康廣の作刀は古く感じられ
紀伊で制作していた段階で摂津に移住した紀伊国康広は懸命に彼から学んでいたと考えられるのです。いずれにせよ華やかな紀伊石堂の一文字写をぜひお勧めいたします。

保存会鑑定書
葵美術評価鑑定書
全身押し形


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2021/06/17 (木) 11:22

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