AS20466脇差:近江大掾藤原忠広

説明

脇差:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘: 近江大掾藤原忠広
寒山先生鞘書: 近江大掾藤原忠広 初期作

刀工辞典:新刀:上々作:大業物:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は近江大掾藤原忠広 としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:赤銅地に波の図柄を彫る
刃長:1尺7寸2分5厘(52.4センチ)
反り:4分 (1.2センチ)
目釘穴: 2個
元幅:3.0センチ
先幅:2.11センチ
重ね:0.7センチ
時代:江戸時代寛永の頃
体配:やや長身の脇差で身幅重ねしっかりとし
反りが深く付き鋒が伸びる。
表に二筋樋と梵字を裏には素剣と梵字を彫る。その先鎬を大きく削る。
地鉄:小板目肌よく練れて地沸が付き、美しい肥前独特の小糠肌となる。
刃紋:沸出来直刃を基調として匂口が深く足、柔らかく、帽子も同様に匂口が深く丸く返る近江大掾忠広の傑作刀と言えます。

特徴:忠廣は肥前の刀工で、初代忠吉の実子。本名を橋本平作郎といった。
父の没した後の寛永十年紀からの作刀が見られ、寛永十八年(1641年)に二十九歳の時、
近江大掾を受領。受領後の正保、慶安頃が最盛期であったといわれる。
終生忠吉銘は襲名せず、忠廣と銘した。藩より屋敷と切米二十石を拝領し肥前刀の高揚に務めた。
作刀期間は約六十年と長く、長寿であった為作品数は多く作風も多彩である。
元禄六年(1693)八十歳にて没した。切味が良く、大業物に指定されている。就中地鉄の精美な点では肥前刀随一といわれ、父忠吉に次ぐ名工との評価が高い。

葵美術より一言:肥前刀の祖は延寿に行き着くのではないかと考えられる程
地金が良く似ております。異なるのは地に映りがない事と刃紋が
直刃出来ですが匂口が深く延寿とは異なります。
本作は二代忠広の典型作で地金が良く刃紋も良く冴えて明るく品格さのある作品と云えます。
瑕や欠点が無く是非御薦めしたい作品です。
近江大掾藤原忠広の初期作で最も技量が優れた作品を残した時代です。

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2021/06/11 (金) 10:33

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