AS17261-脇差:相模守政常(初代)

説明

脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)(特別貴重刀剣)
銘: 相模守政常(初代)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 相模守政常としては上々作にランクされる作品です。
藤代刀工辞典:新刀:上々作:尾張
研磨済み
はばき:銀二重
刃長:1尺1寸4分5厘(34.7センチ)
反り:1分5里 (0.455センチ)
目釘穴1:個
元幅:0.84センチ
重ね:0.59センチ
刀身重量:275 グラム
時代:江戸時代慶長。
体配:身幅、重ねしっかりと片切り刃り
表裏に棒樋と添樋を彫り棟は三つ棟となり、先反りで体配の良い脇差。
地鉄:板目肌よく練れて地沸が付き、
精良な地金となり 先に行き柾目が見て取れる。
刃紋:小沸出来互の目乱れに匂口深く足良く働き、
刃中、砂流、金筋がよく働く。

特徴:相模守藤原政常は美濃国農土に生まれ、初め兼常と銘していた。永禄十年
(1567)に分家独立して小牧村に移り、名も政常とこの頃に改めたものであろう。天正
十九年(1591)五月、相模守を受領し、慶長五年(1600)徳川家康の四男である松平
忠吉に従って清洲に移っている。慶長十二年(1607)、入道隠居してその子に相模守政
常の名を継がせたが、その二年後、二代が急逝したので再び現役にかえって鍛刀した。
以来政常入道と入道銘を用いるといい、元和五年(1619)八十四歳で没したという。
政常は槍、薙刀を得意としているが、現存するものでは本作の如く平造の脇指、短刀類
が最も多く、しかも上手であり刀及び鎬造の脇指は極めて少ない。この脇指は互の目に
小湾れ、角がかった刃などが交り、中程やや逆がかり、沸良く付き、細かに砂流しがか
かるなど、通常の政常の作柄とは趣を異にする珍しい作域であるが、板目に流れ肌が交
り、焼刃に角がかった刃、帽子に三品風が見られる所などには美濃伝の特色が窺い知ら
れる。政常の一作風を示して出来が良く、就中鍛えが精微で優れている。

拵:
鍔:円形の赤銅魚子地に耳にも同様な魚子地として金を色絵とする。
縁:赤銅魚子地地に家紋を金で家紋を高彫し金で色絵をほどこす 頭:角
鞘:黒刻み鞘
目貫:鶴の図柄を高彫し金で色絵をほどこす
小柄:赤銅魚子地に這龍を高彫し金で色絵をほどこす。

葵美術より一言:相模守政常 は昔から大変評価の高い刀工で多くの愛刀家によって大切の保存されてきました。
その為なかなか市場には出てきません。
本作の方片切り刃の作品は少なく出来も素晴らしい出来をしております。
特に匂口の深い互の目乱れは他の刀工の追随を許さない作品です。
拵えもかなりよくできておりますのでご満足いただけると確信いたします。

特別保存刀剣鑑定書
特別貴重刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書
全身押し形

落札価格:¥950,000

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最高入札者 : haruko

haruko
2021/06/08 (火) 02:14
¥950,000
オークション開始
2021/06/04 (金) 11:34

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