AS21211 刀：上総守藤原宗道

ご注文番号：AS21211

刀：拵え入り(保存刀剣)(委託品)

銘：上総守藤原宗道

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は上総守藤原宗道としては上々作にランクされる作品です。
藤代刀工辞典：新刀：中上作：越前
研磨済み
はばき：金着一重鎺
刃長:73.4センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:2個
元幅:2.85センチ
先幅:2.02センチ
重ね:0.69センチ
刀身重量: 705グラム
時代:江戸時代 寬文の頃 1661年
体配：約３cmほどの擦り上げ、区送がある。
身幅尋常な重ねやや厚く反り少なめで鋒がややのびた
寛永ころの体配をした作品です。
地鉄：小板目肌よく練れて地沸がつき所々細カな地景が入る。
刃紋：沸出来、やや匂口深めの互の目乱れを焼き
足が柔らかく刃縁同様柔らかく入り刃中に砂流、長い
金筋がよく働く。帽子、丸く返り先掃掛、火炎風となり激しく働く。

特徴：上総守藤原宗道は菅谷九郎右衛門と称し上総守とも言う。
初名は宗次で越前に住し作柄は武蔵守兼中に似た作品を制作する。

拵：
鍔：木瓜型鉄鍔に藻唐子宗典一派の地鉄に松の木と滝の流れを表し
賢人が弟子に話す図柄を高彫し金で色絵をほどこす
縁頭：赤銅魚子地に海の貝を並べて高彫し金で色絵をほどこす
鞘：黒石目地鞘に黒い漆で紋様を描く
目貫：蟹の図柄を高彫し金で色絵をほどこす
鐺：四分一で波の模様を彫る

葵美術より一言：上総守藤原宗道の出来の良い作品です。地金がよく研磨も施され
刃紋も互の目乱れの作品で特に物打ち近辺から鋒にかけて野趣に飛んだ素晴らしい刃紋となります。
特に鋒の動きのある刃紋は動きがあり刃中に金筋が働きしばし見惚れてしまいます
また拵えもかなりよくできた作品ですので是非お勧め出来る作品です。

保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書：全身押し形