AS21089-刀:無銘(千代鶴守弘)

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:無銘(千代鶴守弘)

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は千代鶴守弘としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:素銅地金色絵一重はばき。
刃長:67.0センチ
反り:1.8センチ
目釘穴:2個
元幅:2.77センチ
先幅:2.16センチ
重ね:0.58センチ
時代:南北朝時代
体配:大摺上げ無銘で身幅、重ね尋常な反りが深く付き
切先が延びた体配の良い刀
地鉄:板目肌実に良く詰んで地錵が付き淡い映りが現れる。
刃紋:小錵出来、匂口深く丸みを帯びた小互の目乱れを焼き
刃中、砂流、細かな金筋、足、葉が盛んに働き
帽子、丸く掃きかけて返る。

特徴:千代鶴の名は越前来の祖、國安の童名を千代鶴丸と称したことに因んでいる。
初代國安は来の流れを汲み、越前に移住し現在の福井県武生市または敦賀市に居住したという。
在銘のものは国安親子二代、守重、守弘の数工に限られ、
國安と同時代の傍系に重國、國行がある。千代鶴というめでたい名が喜ばれ
賀寿、冠婚祝儀用に古来から人気が高い。千代鶴守弘は銘鑑には初代~四代があり、
初代は南北朝時代中期の文和頃(1352~)で来國安の子とされる。
二代は南北朝時代末期の至徳頃(1384~)、三代が室町時代の応永頃(1394~)、
四代は室町時代の嘉吉頃(1441~)である。
作風は美濃物を彷佛とさせる物や、相州風を取り入れた物などがある。
本作は体配と出来から南北朝期の作品で来国安の子と言われている。
鞘書には来と書かれ裏には達筆な文字で来国長と記載されております。
越前来とも呼ばれ、来一派の国安が越前に移住し、
当地で多くの作品を制作したと言われております。

拵:
鍔:木爪型鉄鍔に耳を赤銅で覆輪をほどこし地には龍の図柄を彫る。
縁頭:鐺:栗形:真鍮地に魚子を打ち文様を入れる
鞘:黒変わり鞘
目貫:赤銅地で龍の図柄を高彫りし金の色絵をほどこす。

葵美術より一言:千代鶴守弘は重要刀剣に指定されている作品が数点あり
本作は匂口の深い小互の目乱れで、刃中の働きが横溢で
小足が柔らかく、葉が入い見所の多い作品です。
来一派の雰囲気もあり楽しめる作品です。 拵えは華美ではありませんが
江戸時代末期の雰囲気を良く保ち状態も良い拵え付です。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術正真鑑定書:全身押し形

落札価格:¥850,000

商品カテゴリー: ,

入札履歴

このオークションは終了しました。

最高入札者 : Aeneas

Aeneas
2021/05/29 (土) 21:26
¥850,000
オークション開始
2021/05/23 (日) 10:53

※ = 自動入札