AS21028-刀：金剛兵衛尉源盛高

刀：白鞘入り(特別保存刀剣)
銘：金剛兵衛尉源盛高

鞘書：金剛兵衛尉源盛高　生茎八字銘有乃板目が肌立ちて
流れ地斑交じりの地鉄み真卒な直刃を焼き
更に茎が張り先が卒都婆頭になるなど
同工及び同派の特色を明示する優作　手代天文の頃也
刃長２尺三寸半有　　　探山識

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は金剛兵衛尉源盛高としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき：金着一重
刃長:2尺3寸(69.7センチ)
反り:8分5厘 (2.576センチ)
目釘穴:1個
元幅:2.98センチ
先幅:2.14センチ
重ね:0.7センチ
刀身重量:760 グラム
時代：室町時代明応の頃
体配：茎は金剛兵衛尉源盛高一派の特徴である剣形
すなわち卒都婆頭の茎尻となる。
身幅が広く重ね厚く,反りが深くつき鋒やや延びる。
地鉄：板目肌に杢目肌が混じり肌立ち白気映りが立ち
肌目がよく見て取れる九州物の地金となる。
刃紋：沸出来直刃に小足が柔らかく入り帽子丸く先掃掛となる。

特徴：金剛兵衛尉源盛高の始祖は鎌倉時代末期建武ころを
初代として室町時代末期まで続く刀工群す。　　　
刃紋は直刃できで匂いが閉まりごころに小足が入る作品を主に焼き
反りが深い体配の良い作品となります。

葵美術より一言：一見すると鎌倉時代の体配をしております。　
直刃のみを焼き上げる作品などで僧兵のために刀剣を制作したと考えられます。
　　
特別保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書：全身押し形