AS21076-刀:近江守助直

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)(委託品)
銘:近江守助直
寛文十二年八月日

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は近江守助直としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み

はばき:金着二重
刃長:69.9センチ
反り:1.4センチ
目釘穴:2個
元幅:3.09センチ
先幅:1.93センチ
重ね:0.68センチ
刀身重量: 680グラム
時代:江戸時代寬文 1673
体配:身幅、重ね尋常な反り適度につき鋒やや伸びる。
地鉄:小板目肌よく詰んで沸がつき綺麗な大阪地金となる。
刃紋:沸出来、匂口の深いのたれに互の目乱れを焼き
匂口の深い足がよく入る。
帽子:匂口深い1枚風の丸い帽子を焼き上げる。

特徴:津田近江守助直は大阪新刀の刀工。寛永十六年(1639)に生まれた。江州野洲郡高木村から大阪に出て津田助広初代に入門。寛文九年(1669)に近江大掾を受領するが、直ちに近江守に改まる。延宝三年(1675)頃、津田助広初代の娘婿となる。天和二年(1682)より津田姓を名乗る。元禄六年(1693)五十五歳以降は作刀していないようで、この年を没年とする説もある。
作風は先反り気味の体配に濤乱刃を得意とするが、波の数は二代助広より多い。銘は天和頃から晩年二代助広に倣った近衛流の草書体で切る。殊に裏年紀は種々の字体を使い、刀工として能書家であったとされる。

拵:
鍔:重ねの厚い8つの丸みを帯びた形の真鍮地に波の図柄を掘る
縁鉄地に薙刀と動物とも思われる図柄を高彫し金で色絵をほどこす: 頭:鉄地に武者を高彫りする。
鞘:黒露色鞘
目貫:獅子の図柄を高彫し金で色絵をほどこす

葵美術より一言:近江守助直は助廣の弟子となり数多くの作品を制作する。 師匠の助広によく似た作品や独自の匂口の深い直刃のたれや互の目乱れを焼くがどれもが出来の良い作品を制作しております。本作も同様で匂口の深い直刃のたれに足が入る出来を制作しております。 差裏の物打打近辺の鎬地に大きく焼きをいれ筋状の鍛えが惜しまれます。 出来から見て相州行光または井上真改あたりを狙って制作したと考えられます。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書
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2021/04/08 (木) 11:49

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