AS20550 刀:大阪住月山貞一精鍛之

説明

ご注文番号:AS20550

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘: 大阪住月山貞一精鍛
明治三十五年十月日

藤代刀工辞典:新新刀:上々作:摂津 帝室技芸員(人間国宝と同等の意味)
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山貞一としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み 上々研磨
はばき:金着二重
刃長:68.1センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:1個
元幅:2.68センチ
先幅:1.96センチ
重ね:0.69センチ
刀身重量: 625グラム
時代:明治35年
体配:身幅重ね尋常な反りやや深くつき
表裏に棒樋を彫り鋒がやや伸びた体配の優美な作品で
生刃が5cmほど残った健全な作品です。
地鉄:小板目肌実によく摘んで地沸が付き無地風となる。
刃紋:沸出来丁子乱れ逆さ丁子乱れとなり足よく働き
帽子、乱れこむ。

特徴:月山貞一は摂津の刀匠。本名月山弥五郎。天保七年(1836)二月、江州須越村に
生まれ、七歳にて月山貞吉の養子になる。十一歳頃から修行を始め、二十歳頃には綾杉
肌を習得していたと言われる。明治九年の廃刀令後も作刀ひとすじに進み、明治二十六
年にはシカゴ万国博に刀を出品して受賞し、翌年明治天皇より作品お買い上げとなる。
明治三十九年(1906)四月に帝室技芸員に任ぜられる。彫刻の名手としても有名。大正
七年(1918)七月十一日八十四歳で没した。作刀は嘉永三年(1850)の十五歳から大
正七年(1918)の没年までみられる。

拵え:
鍔:木瓜形の鉄鍔に阿弥陀鑢を刻む。
目貫:赤銅地に団扇を高彫り金で色絵をほどこす。
縁頭:赤銅魚子地に軍配と采配を高彫り金で色絵をほどこす。
鞘:黒呂色鞘

葵美術より一言:月山貞一の晩年の作で息子の貞勝と共に制作したと考えられます。
青江を思わせる逆さ丁子乱れは見事で足が良く入
り匂口明るく冴えて丁子乱れが浮き上がって
くる様な明るく冴えた作品です。 なを本作には
生刃が5cmほど残り極めて健全な作品と言えます
この作品が制作されてから4年後に明治三十九年
(1906)四月に帝室技芸員に任ぜられる(現在の
人間国宝) この素晴らしい青江写しの見事な刃文をし
た月山貞一を是非お求めください。

時代背景:明治7年頃に廃刀令が出て月山貞一は苦難の道を歩きながらも刀剣の制作を続けていった。
1894年(明治27年)日清戦争が始まる以前か
ら日本は富国強兵の時代となり士官は日本刀を
保持するようになり日本刀の制作が許可されていった。
月山貞一は数多くの刀を制作するようになり特に将官ク
ラスの為に日本刀を制作した。
廃刀令の以降数多くの刀剣鍛冶は失業した為日本刀を制
作する者が極端に少なくなったと言われておりますおで
この刀は制作した当時の健全さを保っておりますので是非
お勧めしたい作品です。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形

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2021/03/30 (火) 09:48

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