AS20610-刀:無銘(伝 左 吉貞)

説明

刀:白鞘入り(第15回重要刀剣)
銘:無銘(伝 左 吉貞)

鞘書:左吉貞 但し大擦上無銘也 刃長弐尺参寸六分有し 昭和乙巳歳卯月日 寒山誌

藤代刀工辞典:中古刀:上々作:筑前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘(伝 左 吉貞)としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み
刃長:71.4センチ
反り:2.1センチ
目釘穴:3個
元幅:3.26センチ
先幅:2.57センチ
重ね:0.77センチ
刀身重量: 855グラム
時代:南北朝時代 正平の頃1346年
体配:大擦上無銘で身幅広く、重ね厚く、反りやや深く、体配の良い大切先の刀。表裏に棒樋を掻き通す。
地鉄:板目肌に杢目肌が混じり時沸がよく付き肌目がよく見て取れ地景が入る。
刃紋:錵出来、表は互の目乱れに小丁子乱れが交じり、裏は小のたれに互の目乱れが交じり、足・葉入り、砂流し金筋が横溢となる。
帽子:乱れ込んで掃掛、火炎風に働く。

特徴:吉貞は南北朝時代に活躍した刀工で大左の子供、筑州左文字の弟子とも伝えられている。激しく働きのある作賓が多い.
本作は大磨り上げ無銘ながら地刃共に左一門の作風がみられ、
刃中の働きが激しく金筋、砂流が多い。
 左吉貞は左文字の流れを汲む一塁の刀工で現存する物に主長政吉貞とある脇差があり、おおよその活躍年代を知ることができます。遺存する作賓のほとんどは脇差、短刀が多く、太刀の制作は極めて少ない。 左一類の中で刃紋が小模様になる作賓が多く
無銘極の物にもその傾向を有するものが見られる。銘文は吉貞、吉貞作と切る場合が多い。

葵美術より一言:この刀は板目が詰んで地沸が厚く付き
地景が細かによく入った練れた鍛えを呈し
焼き刃は小沸がよくついて金筋、沸筋等の働きが見られ
帽子は尖り心となるなど左1類のところが
よく示されております。また刃紋を注視すると互の目や丁子ごころの刃などを交え地刃が優れて刃肉が多く健全であるのも好ましい。 鞘書きは佐藤寒山先生によるものです。
重量もあり大鋒の作品で健全な出来の素晴らしい出来で茎の状態も良い。

第15回重要刀剣
葵美術評価鑑定
全身押し形

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2021/03/26 (金) 10:41

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