AS20472-短刀:月山源貞一造之

説明

短刀:白鞘入り、拵え付き、箱入り(保存刀剣)(委託品)
銘: 月山源貞一造之
鞘書:月山貞一造之 明治五年頃

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山貞一造としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:素銅地
刃長:21.8 センチ
反り: 0.0 センチ
目釘穴:1 個
元幅:2.13 センチ
重ね: 0.61 センチ
刀身重量: 135 グラム
時代:江戸時代末期から明治
体配:やや小振りの短刀で身幅しっかりと
重ねの厚いがっしりとした作品で
表には蓮代に草の倶利伽羅竜を彫り
裏には胡麻箸と爪」を見事に彫る。
地鉄:小板目肌実に良く練れて詰み山城風の綺麗な地金となる。
刃紋:小沸出来、互の目乱れに砂流、金筋が良く働き帽子、先尖って返る。鋒の先には掃掛となる。

特徴:月山貞一は摂津の刀匠。本名月山弥五郎。天保七年(1836)二月、江州須越村に
生まれ、七歳にて月山貞吉の養子になる。十一歳頃から修行を始め、二十歳頃には綾杉
肌を習得していたと言われる。明治九年の廃刀令後も作刀ひとすじに進み、明治二十六
年にはシカゴ万国博に刀を出品して受賞し、翌年明治天皇より作品お買い上げとなる。
明治三十九年(1906)四月に帝室技芸員に任ぜられる。彫刻の名手としても有名。大正
七年(1918)七月十一日八十四歳で没した。作刀は嘉永三年(1850)の十五歳から大
正七年(1918)の没年までみられる。

拵:合口拵え
鍔:
縁頭:
鞘:黒呂色鞘
小柄:赤銅小柄:
笄:赤銅割笄
目貫:赤銅地で菊の図柄を高彫し金で点象嵌をほどこす。

葵美術より一言:地鉄は小板目が良く詰み、無地風になって地沸が付いたものが多く、
映りのあるものや柾目肌、綾杉肌などがある。彫物は最も得意とするところで梵字、
剣、護摩箸、旗鉾、草の倶利伽羅など簡素なものから不動明王、梅龍、倶利伽羅龍、龍
虎などの密彫にいたるまで画題も豊富である。貞勝の父としても知られる。
一般に小さくなればなるほど作製は難しくなると言われるが、小振りな中にもその技量
の高さが伺える。
本作は地鉄の素晴らしさとは蓮代に草の倶利伽羅竜を彫り裏には胡麻箸と爪」を見事に彫る
是非お勧めしたい作品です。
拵えは短調な拵えですが渋さのある作品です。 今後値上がりが楽しみな作品です。

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2021/03/19 (金) 16:28

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