AS20470 刀:大阪住月山源貞勝僅作(花押)

説明

ご注文番号:AS20470

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:大阪住月山源貞勝僅作(花押)
大正十一年三月吉日    
                           
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山源貞勝としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:はばき銀月山はばき
刃長:2尺1寸3(64.55センチ)
反り:6分 (1.82センチ)
目釘穴: 1 個
元幅:2. 69センチ
先幅:1.77センチ
重ね:0.64センチ
刀身重量: 490グラム
時代:大正11年
体配:身幅、重ね尋常な反りが深くつき
表には梵字と蓮台、その上に棒樋を彫り
裏に素剣と棒樋を彫る
地鉄:柾目肌が良くみて取れ板目肌が混じり
地景が良く働き月山特有の地景が柾目風となる。
刃紋:丁子乱れ、匂口深く働き足が良く入る。
帽子のたれて丸く返る。

特徴:月山貞勝に大正期の作品はどういうわけか
やや小ぶりの作品が多く恐らく軍人指揮刀に多く
使われたと考えられます、備前一文字を狙って制作したと考えられ、
匂口の深い刃文も面白い。生刃が10cm近く残り健全な作品と言えます。
月山貞勝は父貞一が老齢となった為その代作を行う。
奈良の吉野に鍛錬所を設立しそれ以降は戦後も同様に制作する。
刀身に彫られた彫り物は自身彫りでありさすが
見事な堀口であります。また月山貞勝独特の月山鎺は
特徴があり見事で生刃が4cmほどあり健全さを物語っております。
月山貞勝(月山英太郎)は大正期から昭和初期にかけての日本刀匠を代表する名匠。
明治ニ年(1869)生まれ。初代月山貞一の息子。
父の名声が高く明治末年から大正初期、四十代迄の自身銘の作は少ないが、
父貞一の没後である大正十年代からは、多くの作品が
その技量を遺憾なく発揮した素晴らしい物である。

拵:太刀拵え
金具:花菱紋を入れる。
鞘:梨地鞘に鳳凰を金蒔絵
目貫:花菱紋を高彫りする。

葵美術より一言:宮内省の皇室御用達の刀、伊勢神宮への奉納刀、多くの下賜刀を鍛え、その作刀態度は厳しく真摯なものであったという。
清浄な場所で清浄な心で刀を鍛えるという信念から、昭和十年(1935)に鍛練場を吉野山に移した。
実子のニ代月山貞一、愛媛の高橋貞次の二人の人間国宝をはじめ、多くの名工を育てた。
作風は逆がかった丁字乱れ、綾杉肌鍛などを得意とし、相州伝、備前伝、大和伝、等全てこなす伎倆の高さは驚く程である。
特に綾杉肌と言われる月山肌は鎌倉時代からの伝統を受け継ぎ、
現代に至る迄継承されている。また彫物にも非凡な才能を発揮した。昭和十八年(1943)十二月二十四日、七十四歳で没。
本作は珍しく柾目鍛えとなり所々炒めが見て取れる作品で基調は柾目が良く練れております

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2021/03/16 (火) 13:48

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