AS20545:刀:水心子正秀(無保証)

ご注文番号：AS20545

刀:白鞘入り(委託品)

銘:水心子正秀(無保証)
寛政十年八月日

鞘書: 寒山博士による鞘書 参考程度
水心子正秀 寛政十年八月日 刃長2尺3寸7分有之
昭和甲寅年夏吉日　寒山（花押）1974

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 水心子正秀(無保証)としては上作にランクされる作品で
す。
研磨済み
はばき:金着一重
刃長: 2尺3寸7分 (71.82センチ)
反り: 6分5厘(1.82センチ)
目釘穴: 1 個
元幅: 3.44 センチ
先幅: 2.42センチ
重ね: 0.75 センチ
刀身重量: 849 グラム
時代:江戸時代末期から昭和
体配:身幅が広く重ね厚く反りが強く
大鋒のがっしりとした健全な作品。
地鉄:板目肌よく練れて地沸が付き
地景が入り肌目がよく見て取れる。
鎬地: 板目に柾が強く流れる
刃紋:沸出来互の目乱れとなり、為継当たりを思わせる作品で
刃中に砂流が盛にかかり金筋が働く。

特徴:参考にしてください
明和年間に山形城下に出て、当初四代国包の門人となったと言われる。
その後江戸に出て二十二歳にて武州八王子の宮川清蔵吉英の弟子になる。
浜町の秋元家中屋敷に住み、造刀の研究に励み弟子の教育も行った。
作域は当初華やかな濤乱刃を好んで焼いたが、濤乱刃は折れやすいという欠点があった
為、
自ら復古刀を目指し切味を重視してやや地味な作品を作る様になった。
新々刀の開祖といわれる名工で、ある大名から南蛮鉄を提供され、
卸し鉄の技法を研究し作刀を行ったといわれ、本作もその一例であろうと思われる。
文政八年(1825年)に七十六歳で没した。
初期作の安永・天明頃には刻印を使用せず、寛政年間に花押を切り、
文化頃よりは本作の様な刻印を用いる物が多くなる。

葵美術より一言: 本作は銘振りもよく一見すると正真とも見えるよくできた作品では
あるが水心子正秀はこの様な作品は見た事がなく当社としてが偽名扱いと致します。
豪壮な出来で一見すると南北朝時代の為継あたりを思わせる作品です。
偽名であってもその豪壮な姿と地金の良さ、刃紋の華やかな出来は
それなりによくできております。 鞘書きは寒山博士が書いておりますがその真筆は定かではありません。

葵美術評価鑑定書 : 無保証
:全身押し形