AS20520-刀:肥前国住藤原忠廣 

説明

刀:白鞘入り(第65回重要刀剣)
銘:肥前国住藤原忠廣 

藤代刀工辞典:新刀:上々作:大業物:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は肥前国住藤原忠廣 としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み  最上研磨
はばき:金着二重

刃長:76.4センチ
反り:1.6センチ
目釘穴: 1個
元幅: 3.15 センチ
先幅:2.18 センチ
重ね: 0.63 センチ
刀身重量: 845グラム

時代:江戸時代 寛永10年頃
体配:身幅3.15cmと広く重ね厚く反りが深くつき
健全無比な姿をした作品です。
地鉄:小板目肌実に良く摘んで地沸がつき
最上級に肥前地金となる。
刃紋:沸出来、直刃、匂口が深くつき足、葉が盛んに働き
刃中、煙る朝霧を思わせる風情で砂流、金筋が盛んに働く。
帽子:匂口が深々と丸く返る。先金筋が働き
匂口が深く圧倒される刃文であります。

特徴:近江大掾藤原忠広は初代忠吉の子で作刀技術を学び
寛永9年に父が亡くなって以来二代を引き継ぐ。初代忠吉は多くの弟子の恵まれており、二代が家督を相続し後も弟子が彼を助けて,繁栄盤石なものへと確立していった。永十八年七月に近江大掾を受領し60年間という長期にわたり昨刀を続けた。作刀数はかなりの数に上るが、上々作である二代忠広は愛刀家の多くが好み、その人気が良くうかがえる。元禄6年81歳で亡くなる。弟子には3代陸奥大掾忠吉、播磨大掾忠国、河内大掾正広、出羽守行広等キラ星の如く囲まれ更に鍋島藩の庇護の元に阿蘭陀鉄を独占した事で、独特の肥前地金を獲得し他に地金の流出を禁止する事で独特な地金を獲得し続けたと考えられます。

葵美術より一言:ご存知の方もいるかと思いますが、第65回の重要審査は大変厳しく、特に新刀は数本しか認定されておりません。
本作は肥前国住近江大掾藤原忠広としては最初期に当たり、20歳代での作刀であります。おそらく3代の陸奥守忠吉が指導して制作したと考えられ最も覇気のある作品と言えます。特に体配が良く長寸である事、地金が抜群に優れている点また刃文が極めて吐きに富んで匂口が深く金筋が盛んに働き帽子は匂口が深い働きの横溢な作品で近年最も優れた近江大掾藤原忠広の最高傑作品と言えます。この傑作品を是非お求めください。私見ではこの忠広の出来を上回る作品はほとんどないと思います、 
  

第65回重要刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形

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2021/02/20 (土) 11:13

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