AS20556 刀:粟田口近江守忠綱(二代)

説明

ご注文番号:AS20556

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)(委託品)

銘:粟田口近江守忠綱(二代)
                       
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は粟田口近江守忠綱としては最上作にランクされる作品です。
藤代刀工辞典:新刀:上々作:良業物:摂津
研磨済み
登録証番号:
はばき:金着二重
刃長:73.0センチ
反り:1.0センチ
目釘穴:1個
元幅:3.27 センチ
先幅:2.27センチ
重ね:0.76センチ
刀身重量:825グラム
時代:江戸時代天和の頃
体配:身幅3.27cmと広く重ね厚く長寸でがっしりとした刀
地鉄:小板目肌実に良く詰んで地沸がつき綺麗な地肌となる
刃紋:刃区より直刃でその先丁子乱れが続き
足が長く入り砂流がよく絡んで帽子丸く返る。

特徴:二代忠綱は別名一竿子と称し、
初代近江守忠綱の子供で2代目を襲名する。通称満太夫と
称され号は一竿子といえ通常焼き出しがあり刃紋は丁子乱れ、
濤乱刃を焼く、彫り物に優れ大阪の藤田通意より学んだと言われている。

拵:
鍔:木瓜形鉄鍔に蜻蛉の図柄を彫る。
縁頭:赤銅魚子地にかまきりと植物を高彫し金で色絵をほどこす
鞘:黒呂色鞘
目貫:赤銅地で大きな団扇と思われる図柄を高彫し金で色絵をほどこす。

葵美術より一言:本作は銘からみると天和頃に制作されたと考えられます。 
元禄になると銘の綱が変わってまいります。 
本作は長さも十分あり身幅重ねもしっかりとしており
茎の銘も実に良く丁寧に刻まれております。
刀身の地金が大阪地金のよく詰んだ綺麗な小板目に地沸がつき細かな地景が入っております。  
刃紋は得意の丁子乱れに忠綱の特徴である足長丁子に刃中砂流がかかる独特な刃紋を焼いております。   
なかなか洒落た図柄を描いております。

時代背景:江戸時代寬文以降になりますと世の中は平和な町人文化が盛になり戦争や戦がなくなり
穏やかな時代へと変わってまいります、
その為刀を求める武士は激減し刀の生産はなくなり
多くの刀剣鍛は失業の憂き目を見る様な状況となりました。  
刀剣鍛は生きていくために華やかな刃紋刀身に彫りを彫ったりして
努力を傾注する時代背景があり必死に刀剣の魅力を見せつけていた時代で
多くの傑作が制作された時代と言えます。
特に本作のごとく一竿子忠綱は刃紋も華やかで見事な
彫りを武器に多くの愛刀家を育てたといえるでしょう。
戦う武器ではなく鑑賞させる作品を制作したと考えられます。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形
   


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2021/02/03 (水) 09:35

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