AS20529-刀:泰龍斉宗寛造之

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)

銘:泰龍斉宗寛造之
慶応元年五月日

藤代 刀工辞典:新新刀:上作:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 泰龍斉宗寛としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:銀一重
刃長:2尺3寸センチ
反り:センチ
目釘穴:1個
元幅:3.05センチ
先幅: 2.07センチ
重ね:0.72センチ
刀身重量:785 グラム
時代:江戸時代慶應の頃
体配:身幅やや広く重ね厚く反り適度につき、鋒がのびた体配の作品
地鉄:小板目肌よく練れて地沸がつき綺麗な地金となる。
刃紋:小沸出来丁子乱れに逆さ丁子乱れとなり足よく入り帽子乱れ込んで先、丸く返る。

特徴:宗寛(むねひろ)は通常そうかんと音読される。文政初年(1818)に奥州白河で藩士の
子に生まれ、嘉永年間に出府し、同郷の先輩で白河の旧城主松平家の抱工固山宗次の門人と
なる。師の推挙により嘉永初年(1848)下総古河藩工となり安政元年(1854)に泰龍斎と
称す。初期作は師の固山宗次と同様の刃紋を焼くがのちに特有の匂いの締った揃った小互の目乱に足が長く入る
刃紋を焼くようになる。梨地風の地鉄の美しさにも定評がある。銘も独特の隷書風に切る事
で知られる。丁寧な茎仕立、銘の切り方からも実直で几帳面な性格であったことが窺える。
明治の廃刀令以降は洋鋏の製作に転じ、特に剪定鋏は現在も高い評価を得ている。明治十六
年(1883)に六十四~六十五歳で没した。

拵:藻唐子宗典一派の小道具で拵えを制作したもので
鍔:楕円形の鉄鍔に武者と囲碁を行う人物や景色を高彫し金で色絵をほどこす
縁頭:鉄地に武者を高彫し金で色絵をほどこす
鞘:黒呂色鞘
目貫:赤銅地に虎の図柄を高彫し金で色絵をほどこす

葵美術より一言:独特な銘の切り方をする泰龍斉宗寛は武士の身分でありながら古河藩のお
抱え工である固山宗次に刀工鍛錬技術を学び師匠と同じく澄んだ地金を制作する。
宗寛は小互の目乱れや頭の揃った小互の目乱れを制作し
中には映りが鮮明に現れる作品が多い
また刀剣彫りにも上手である。初期は師匠に似た互の
目乱れの作品を制作するが後には小互の目
乱れの作品が多く切れ味を重視したことに理由があると考えられます。
本作は互の目乱れに逆さ丁子すなわち青江の逆さ丁子を思わせる作品で出来も良い。
拵えは鍔、縁頭、目抜 等は藻唐子宗典風の作品で統一されなかなかよくできております。
是非お勧めしたい作品です。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2021/01/27 (水) 11:11

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