AS20543-刀:巌国山麓青龍軒盛俊造之

説明

刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)(委託品)

銘:巌国山麓青龍軒盛俊造之
元治元年甲子五月日

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 麓青龍軒盛俊としては上々作にランクされる作品です。
研磨済み 上研磨すみ
はばき:素銅地一重
刃長: 69.2 センチ
反り: 1.7センチ
目釘穴: 2 個
元幅: 3.1センチ
先幅: 2.1センチ
重ね: 0.71 センチ
刀身重量: 720 グラム
時代:江戸時代末期
体配:茎が長く身幅、重ね頃合いで反り適度に付き鋒が伸びる。
地鉄:小板目肌よく摘んで地沸が付き無地風に近い美しい地金となる。
刃紋:沸出来、匂口の深い丸みを帯びた互の目乱れとなり足よく入り金筋が働く。
帽子匂口深く一枚に返る。

特徴:青龍軒盛は盛俊は防州(現在の山口県)岩国の刀工。亨和二年(1802)に生ま
れ、はじめは町鍛冶で独力で研究していたが、天保八年(1837)から江戸で長運斎綱俊
の門に学んだ。本名を岩本清右衛門といい、号は青竜子または青竜軒。
九年後に綱俊に再入門、さらに関東、山陰、九州を巡り技術の向上を図り、次第に名声
を上げて行った。岩国吉川候お抱えの刀工であった。慶應三年(1867)六十六歳にて没した。
作風は整った互の目を几帳面に焼き、いかにも真面目な人間性を表している。師の綱俊
は息子である二代目綱俊を盛俊のところでわざわざ修行させた程である。初代綱俊自身
も九州方面に赴く際は行き帰り共世話になったと言われ、長く続いた厚い師弟関係が窺える。

拵:
鍔:お多福型の鉄鍔に蜘蛛の糸を真鍮で象嵌する
縁頭:赤銅魚子地に馬に乗る武者が川の流れに入り込む模様を高彫し金で色絵をほどこす。
鞘:黒呂色鞘
目貫:弓を持つ鎧武者の図柄を高彫し金で色絵をほどこす。
葵美術より一言:青龍軒盛俊は切れ味の良い作品で制作当時から目的に沿って鍛刀していたと言われております。
その特徴は茎は通常の刀剣鍛」と異なり以上に長く幅が広
い特徴をしており一般的に長さの短めの作品が多いと
考えます。 本作は生刃が5cmほど残り健全さを示しており
ます。 更に刃紋は丁子乱れが多く新新刀の大龍斎宗寛
が得意としる丁子乱れをやや長くした頭の揃った互の目、丁子が更
に切れ味をよくしたと考えられるのです。
私がかって若かった時に三匹の侍の著者であった細野先生のお宅によくご自宅を訪れた時に、海軍で持参した刀
が青龍軒盛俊で切れ味が抜群だとよく話しておりました。 いまでもその刃紋を思い出す事があります。
本作は丁子乱れというよりも匂口の深い互の目で足が良く入り流石に出来のよい作品と言えます。

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2021/01/21 (木) 10:37

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