AS20498-刀:無銘(古宇多)

説明

刀:白鞘入り(第19回重要刀剣)
銘:無銘(古宇多)                                  

鞘書き:相州 行光 大擦上無銘  刃長二尺二寸八分半   昭和丁末年秋  薫山誌

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は無銘(古宇多) としては最上作にランクされる作品です。
研磨済み    
はばき:金着一重鎺
刃長: 69.0 センチ
反り: 1.9 センチ
目釘穴: 2 個
元幅: 2.91 センチ
先幅: 2.04 センチ
重ね: 0.63センチ
刀身重量: 650 グラム
時代:鎌倉時代末期頃
体配:大擦上無銘で重ねしっかりと
反りやや深く鋒、伸びごころの体配をした作品。
地鉄:小板目肌に小杢目肌が良く混じり地沸がつき地景が入る。
鎬地。小板目肌に杢目が混じり細かな柾目が見て取れる
刃紋:沸出来直刃基調に匂口深く足、葉深く働き
刃縁柔らかく朝霧のごとく刃中に金筋が見て取れる。
帽子、一枚に反りまた刃中に砂流が入る。

特徴:宇多派は大和国宇陀郡から越中に移住した一派で、古入道国光を祖として繁栄した
鎌倉時代より始まり江戸時代迄繁栄した。鎌倉時代から南北朝時代迄を
特に「古宇多」と汎称する。二代である國房は父の没後則重の門に学んだと言われ、
作風は、硬軟の鉄を組み合わせたという則重に酷似した出来が多く、
地沸が厚く付き、地景が激しく表れ、鍛上げられた鉄の持味を生かした肌目の良く目立つ作が多い。

葵美術より一言:刀剣博物館では古宇多として重要刀剣に指定されおりますが
薫山博士は相州行光と鑑定された作品です。私見では地金が古宇多にしては良く摘んでおり
刃紋も匂口が深くつき刃中に柔らかな足、刃が盛んに働き古宇多とは異なると考えますが、
いずれにせよ名品であると言えます。

第19回重要刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形


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2021/01/09 (土) 10:56

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