AS19344-刀：与野住恒光作

刀：拵え入り

銘: 与野住恒光作
昭和四十九年十月日

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は 与野住恒光としては上作にランクされる作品です。
研磨済み
はばき:銀一重
刃長: 74.3 センチ
反り: 1.7センチ
目釘穴: 2 個
元幅: 3.275 センチ
先幅: 2.4センチ
重ね: 0.6 センチ
刀身重量: 880 グラム
時代:現代 昭和49年
体配:身幅が広く重ね厚く反り適度につき鋒が伸びた体配の刀。
地鉄:小板目肌よく練れて地沸がつく。
刃紋:沸出来小ずんだ小互の目乱れに小丁子乱れが連なり
刃中、小足、砂流、金筋が働く。
帽子:のたれてて焼き詰となり金筋が働く。

特徴:与野市は埼玉県の浦和。大宮及び一部浦和市に編入される。 恒光はその与野市で刀剣制作を続けた。

拵:
鍔:楕円形の素銅鍔
縁:革を巻く
頭:角
目貫:素銅池、人物の図柄を高彫りする。
鞘：革を巻き漆塗をほどこす。

葵美術より一言:裏面の鎬地に鍛疵があるが
国はならず地鉄もよく刃紋には金筋が働きなかなか面白い
地肌であります。 居合刀としてお勧めしたい作品です。
長さが74.3cmと長いのも居合刀として
また鑑賞用としてお勧めしたい作品です。

葵美術評価鑑定書:全身押し形